エルドアン首相はイラン指導者に何を伝えたのか?-イスラエル報道
2012年04月08日付 Hurriyet 紙


イスラエルのインテリジェンスに詳しいインターネットサイト、デブカは、アメリカ合衆国オバマ大統領がエルドアン首相とイランの宗教指導者アリー・ハメネイ師に6つのメッセージを送ったと発表した。

サイトの発表によれば、オバマ大統領は、3月25日に韓国で会ったエルドアン首相へ、3月29日にテヘランで会うことになるハメネイ師に伝えるよう、以下のメッセージを送った。

1.テヘランは、議論すべき核計画に関して5+1カ国で4月13日にイスタンブルで行う交渉へ向けて、真摯な姿勢を示し、合意のための妥協を明らかにしたほうがよい。

2.イランの否定的な姿勢は、オバマ大統領がすすめる水面下での折衝を(今の姿勢である)公式な外交交渉ルートに一本化する理由になりうる。(イランへの制裁を和らげるだろう秘密交渉は終わる)

3.合意になったら、それ以降イランは核計画を廃止しなくとも、停止せねばならない。新たな核計画は始めてはならない。

4.オバマ大統領は、ハメネイ師が「核武力を望んでいない」と述べたことに満足している。オバマ大統領、又、アメリカ合衆国にはイランを消滅させるような目的はない。

5.テヘランは、アメリカ合衆国に対する敵意ある発言を改めるべきである、アメリカ合衆国を敵や「大悪」と特徴づけることはやめるべきである。この代わりに、オバマ政権の政策が関係の改善に役立っていると強調するメッセージを送ることが望ましい。

6.イランとシリアの危機へのアメリカの政策変更には類似点がある。したがって、オバマ大統領は、今までシリアにアラブと西側の軍隊が干渉しないことに成 功している。シリアの危機に関して共同するアメリカ合衆国、ロシア、中国、イラン、国連は、イランの核計画についても同程度の成功を収めるだろう。

■イランからの暗黙の謝罪

ニューヨークタイムズ紙は、トルコとイラン間で生じた問題は、核交渉が迫った時にイランによって行われた発表で和らいだとした。アリー・アクバル・サーレヒイラン外務大臣とラミン・ミフマンぺレスト報道官の会見を掲載した同紙によれば、テヘランは、徐々に孤立が高まっていく状況に直面し、トルコが自国から遠ざ かっていることを不安に感じている。同紙は、ミフマンぺレスト報道官が「テヘラン―アンカラ戦略的関係が傷ついてはならない。様々な人びとが発言を行って、両国間の関係に悪影響を与えるべきではない」という発言を「暗黙の謝罪」と位置づけた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:藤井彩香 )
( 記事ID:26000 )