国会議員ら、シャラムチェで殉教者らへの誓いを新たにする
2012年04月07日付 Jam-e Jam 紙


 先の木曜日〔=4月5日〕、140名以上の国会議員らはシャラムチェの殉教者たちを記念する式典に参加し、殉教者たちの理想への誓いを新たにした。

※訳注:シャラムチェはイラン南西部にあるイラクとの国境の村で、イラン・イラク戦争でイラク軍による対イラン攻撃の拠点となった場所。以下に出てくる「アフヴァーズ」や「アーバーダーン」もイラン南西部でイラク国境に近く、イラン・イラク戦争の激戦地となった。

 第9期国会でアフヴァーズ選出の議員となる予定のセイエド・シャリーフ・ホセイニー氏はメフル通信とのインタビューの中で、「今回の国会議員らによる訪問団は総勢144名で、訪問は木曜日に始まった。議員たちはまず、アーバーダーンにある〈殉教者たちの園〉を訪れ、殉教者たちの理想への誓いを新たにした。その後、議員らは木曜日午後にシャラムチェを訪れ、〈強要された戦争〉〔=イラン・イラク戦争のイラン側の名称〕で亡くなった殉教者たちへの敬意を表した上で、この記念行事の共通プログラムに参加した。〔‥‥〕」と述べた。

 シャラムチェを訪れていた第8期国会のホセイン・フェダーイー議員も、本紙記者に対し、〔‥‥〕「シャラムチェはわれわれにとって、ジハードと殉教の権化である。議員たちはこの神聖なる場所を訪れることで、誓いの書に署名を行った。これは〔次期〕第9期国会における議員たちの今後の方向性を示すものとなろう」と語った。

 テヘラン選出のゴラームアリー・ハッダード=アーデル議員もこの行事での演説の中で、「本日われわれがシャラムチェという殉教者たちの地を訪れたのは、死に装束に身を包んだバラのように赤き殉教者たちの名、および思い出とともに、〔次期〕国会をスタートさせるためである」と語った。

 ファールス通信によると、同氏はさらに「本日われわれが〔この地を〕訪れたのは、われわれは高貴なるイスラーム的イラン国民にとって相応しい代表者たちであらんことを、殉教者たちのイマーム〔=指導者、恐らくホメイニーを指していると思われる〕と革命最高指導者〔=ハーメネイー〕に約束するためである」とも述べた。

 ハッダード=アーデル氏は続けて、第8期国会議員のうちで第9期国会への当選を果たした者は数少ないことを指摘した上で、「新顔が登場したことは、選挙が健全なものだったこと、人民の願いを真に叶えるものであることを示している」と語った。

 同氏は続けて、国会議員たちがシャラムチェという殉教者たちの地を訪れた目的について、「第9期国会が正式にスタートする前に、われわれがシャラムチェを訪れたのは、殉教者たちに対して、あなた方は自らの存在を投げ打ったということをきちんと伝えるためである。私たち議員が議員となったのは、あなた方の命を顧みぬ行為の祝福のおかげであるということ、この高貴にして覚醒せし〔イラン〕国民の権利を守らんがためであることを伝えるためである」と述べた。

 同氏はさらに「われわれが〔シャラムチェを〕訪れたのは、あなた方親愛なる殉教者たちに対して、われわれは個人的な利益のことなど考えないこと、あなた方の血を守ることにおいて妥協はしないことを、〔誓って〕述べるためである」とも付け加えた。

 同氏は最後に、議員たちは代議士としての仕事にまつわる害悪から、身を遠ざける必要があると強調した上で、「第9期国会議員は、革命最高指導者のお言葉に従い、〔全体ではなくて〕部分を重視し、地域的な眼差しを〔政治に〕向けて、些細なことにこだわるような態度は避け、国の〔全体の〕利益を視野に入れるべきである」と語った。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26016 )