サウジアラビア、アジアの購入者に五月分の契約量を供給
2012年04月10日付 al-Hayat 紙

■サウジアラビア、アジアのバイヤーに五月分の契約量を供給

2012年4月10日『アル=ハヤート』

【バグダード、クウェート、カイロ、東京、シンガポール、ダッカ、ニューヨーク:ロイター、UPI】

昨日(9日)、イラクのアブドゥルカリーム・ルアイビー石油相は、「OPEC」は石油の国際価格の均衡を目指しているが、価格に影響を及ぼしているのは生産面での要因ではなく政治的な不安定さであるとの考えを示した。ルアイビー氏は報道陣に対し、「OPEC」は需要を満たすために十分な原油を送り出すよう最大限の努力をしていると述べた。また、4月のイラクの石油輸出は日量230万バレルもしくはそれを若干上回る規模になる、との予測を示した。ルアイビー氏は、イラク政府は「エクソンモービル」が第4次石油契約の競争入札に参加することを許可するかどうかに関して未だ検討中であると強調した。その原因は、同社がイラクのクルド人自治区と結んだ契約を巡る争いにある。

石油産業の情報筋によると、サウジアラビアはアジアの購入者に5月分契約量を完璧に供給するだろうとのことだ。これは4月分とほぼ同量である。さらに、供給配分の中の操業上の変動の割合が、バイヤーには契約量の10%分の増減が可能な輸送積載量要求の選択肢があるという点に変更を加えることはなかった、と付け加えた。同情報筋は、イランの供給量の減少が予測され続ける中、自社が許容される最大の量を購入するかどうかを明らかにすることは控えたが、第一に考えるべき事項は原油輸送タンカーの管理であると述べた。

「クウェート石油公社」の最高経営責任者であるファルーク・アッ=ザンキー氏は、湾外の石油貯蔵も含むホルムズ海峡封鎖を予想したシナリオはあったと指摘したが、未だ何の決定も下していない。また、イランは先の12月に、もしイランの原油輸出に制裁が課せられた場合、ホルムズ海峡を通しての石油輸出に停止をかけると発表していた。アッ=ザンキー氏は、クウェートは海峡封鎖の可能性に直面することに備え、湾岸協力会議(GCC)諸国との調整を行っていると述べた。アル=ザンキー氏は、報道陣に対しクウェートで昨日(9日)始まった「湾岸石油産業統合会議」の際に意見を表明していた。

(後略)

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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:26017 )