エルドアン首相とウルムチの一日
2012年04月10日付 Hurriyet 紙


交わされた握手や(イスラムの)挨拶には愛情、誠意、思慕が表れていた。しかしながらそれにより、拍手喝采は起こらない。恐らく、警察への恐怖心がその場を支配しているのだ。新疆ウイグル自治区ヌル・ベクリ知事でさえ、エルドアン首相と一緒になって民衆とふれあうことを避けている。エルドアン首相の「市場まで歩きましょう」との申し出も却下となった。

ウルムチの午後は晴れ…
我々はウイグル・モスクの庭にいる。
エルドアン首相は午後の礼拝のため体を清めている一方…
外相は古い知人と抱擁を交わしている。
最後の訪問以来の積もる話を聞いている。
イマームの訃報を聞くや感情が高ぶり涙を浮かべる。交わされた握手や(イスラムの)挨拶には愛情、誠意、思慕が表れている。
しかしながら、拍手喝采とはならず。
恐らく、警察への恐怖心がその場を支配しているのだ。
新疆ウイグル自治区ヌル・ベクリ知事でさえ、エルドアン首相と一緒になって…
民衆とふれあうことを避けている。
エルドアン首相の「市場まで歩きましょう…」
との申し出も却下となった。

■ウルムチはウイグル人虐殺の舞台

(ウルムチは)2009年のウイグル人虐殺の舞台となり
300万の人口のうち70万は、ウイグル人である。
新疆全域にウイグル人は居住している。
特殊な人口政策の結果である。
しかし、統合の成果は現れている。
超高層ビル、大通り、公共交通機関、西洋の様々な製品、
百聞は一見に如かず。
ウルムチは、反乱の中心地というより、
5-10年で急激な経済成長を遂げるであろう街…
商人はゲリラ基地を想起させる。

■東トルクメニスタンと認識

新疆自治区は8か国と隣接し、2,200万の人口を擁する。
一方、天然資源が豊富であり、
原油、天然ガス、石炭が採れる…
国は、埋蔵量の最低3分の1~半分を所有しており、
親の時代にはこの地域を…
東トルキスタンと認識していた。
しかし、1971年の合意で中国を、
現在の国境で承認したのだ。
このことを忘れてはならない。
更に…
中国の政治・経済力が高まる中、
その恩恵を享受する同胞が…
トルコ・ロビーへシフトする状況にある。

■またしても発動されぬように

アブドュッラー・ギュル大統領は、2009年6月に新疆を訪問した。
訪問の3日後、事件が起こった。
ウイグル人約700名が虐殺にあったのだ。
民族紛争へとつながる衝突である…
ギュル大統領訪問前にある工場で衝突が起きたが、そのことは隠蔽された…
ギュル大統領の新疆訪問後に…
同時に様々な番組で取り上げられたのだ。
ウイグル人が通りに溢れ出て、抗議を行ったことを…
中国の柔らかい腹部を引っ掻いたのだ。
その代償をウイグル人同胞が払うことになった。
トルコ首相による新疆訪問は実に27年振りである。
同じ闇の力が…
またしても発動されぬよう望む。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:26020 )