モルタザヴィー氏、辞任へ:福祉相の弾劾、撤回される
2012年04月16日付 Jam-e Jam 紙

【政治部:ファーテメ・アミーリー】サイード・モルタザヴィー氏が社会保険基金代表のポストを辞することになり、国会に提出されていた協同労働福祉相に対する弾劾案は撤回されることになった。しかしアフマディーネジャード大統領は国会を訪れ、弾劾案の撤回に対して〔見返りとして〕何の約束もしないと述べた。

 ジャーメ・ジャム紙の取材によると、昨日の公開本会議の冒頭部分で、アブドッレザー・シェイホルエスラーミー福祉相の弾劾を求めていた議員18名が署名を撤回、サイード・モルタザヴィー氏が辞任を約束したことがこの決定の理由であると表明した。

 これより前、マフムード・アフマディーネジャード大統領は福祉相の弾劾裁判に参加して同相を弁護するために、国会を訪れていた。大統領が公開本会議場に入る前、大統領には弾劾案が取り消される見込みであることが知らされていたという。情報筋によると、アフマディーネジャード大統領はこのことを聞くと、「政府はモルタザヴィー氏の辞任を受け入れるというような約束は一切していない」と3度にわたって強調したという。

 モハンマド・レザー・ミールタージョッディーニー副大統領(議会担当)も、「モルタザヴィー側からの辞任〔の申し出〕は、いまだ大統領には提出されておらず、大統領は議員たちに対して、この件について何ら約束はしていない」と指摘している。

 福祉相の弾劾を求めていた一部の議員たちが自らの署名を撤回したことに対し、多くの議員は本会議場で矢継ぎ早に、厳しい抗議・批判を寄せた。

 福祉相弾劾案の起草者の一人であるアフマド・タヴァッコリー議員は、こうした抗議に対し、30時間にわたって自ら調停を行い、またゴラームアリー・ハッダード=アーデル氏もサイード・モルタザヴィー氏と2時間にわたって会見を行ったことについて開かした上で、「こうした行動は、弾劾を回避するために行ったものだ」と釈明した。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26092 )