株価が急伸、金貨・外国為替市場は急落
2012年04月16日付 Jam-e Jam 紙

 イスタンブールにおいてイランと〔国連安保理常任理事国5カ国にドイツを加えた〕5+1諸国の間で建設的な協議が行われてから12時間後、今般の協議の結果に対して市場が好感し、テヘラン株式市場は過去にない株価指数の急騰を経験、代わって外国為替市場及び金貨市場は急落した。

 ジャーメ・ジャム紙の取材によると、テヘラン有価証券取引所は歴史的な一日を経験した。投資家らがこの市場の利点を活用すべく殺到し、有価証券市場総合指数は一気に384ポイント上昇、昨日に対して1.43%上がったためだ。これにより指数は27,281ポイントに達した。

 イランと西側の交渉団が、イランの核計画に関する土曜日夜の協議を終えると、双方はこの協議の結果に満足していることを表明、今年のホルダード月〔西暦5月〕に行われる予定のバグダードでの協議の継続を歓迎した。

 ここ数日、この協議が前向きな成果を出すのではないかとの憶測に影響されて、穏やかな上昇を始めていたテヘラン有価証券市場は、イスタンブール協議の結果が判明すると、極めてポジティブな反応を示し、株価指数は27,000ポイント台を越えるまでになった。こうして昨日の取引終了時には、有価証券市場の一日の価値〔※昨日取り引きされた全株式の価値の合計のことか?〕は、1,351兆リヤール〔約9兆円〕に達した。

 以前までは、90年シャフリーヴァル月20日〔2011年9月11日〕に記録した27,099ポイントが総合指数の最大値だった。

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 これに対し、人気の高かった外国為替市場及び金貨市場はともに、これまで例を見ないほどの下落を見せた。昨日の取引の開始時から終了時まで、1ドルは180トマーン下落し〔て、1ドル約1680トマーンとなっ〕た。同様に「自由の春」金貨の価格も、約55,000トマーン下落した。

 こうした変動の一方で、一部の政府関係者は次回の協議のテーマの一つとして、イランに対して科されている石油の禁輸及び金融制裁の解除が盛り込まれていると述べている。

 テヘランにおけるドル価格の下落に続いて、その他の外貨も下落しており、ユーロ、ポンド、UAEディルハムはそれぞれ、110トマーン、185トマーン、27トマーン下落して、2,360トマーン、2,850トマーン、1490トマーンで取引された。

 外国為替市場の急激な下落は、各種金貨や金の価格の急落も引き起こした。「自由の春」金貨(旧デザイン)は昨日、6万トマーン下落して、67万4千トマーンとなった。半コインの価格も急落して34万トマーンになっている。4分の1コイン、及び1グラム金貨もそれぞれ、17万トマーン、9万6千トマーンに下落した。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26093 )