国連:モロッコは5歳未満の子どもの死亡率で69位に
2012年04月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■国連:モロッコは5歳未満の子どもの死亡率で69位に


2012年4月24日付『クドゥス・アラビー』


【ラバト:本紙】


ユニセフの2012年のレポートは、モロッコにおける5歳未満の子どもの死亡者数の平均が2010年には1000人あたり約36人に達したことを明らかにした。世界195ヶ国中69位であり、アラブ諸国内では、モーリタニア、スーダン、ジブチ、イラクに続き5位である。同位には隣国のアルジェリアがきた。


モロッコの与党である公正発展党に近い『アッ=タジュディード』紙が発行したユニセフのレポートによると、同国の同年に登録された出生数合計約63万2000のうち、5歳未満の子どもの年間死亡者数は2万2000人に達した。


早期に母乳を与えられている子ども、つまり出産から1時間以内に直接母親の胸に置かれる子どもは約52%を占めた。完全に普通に母乳を与えられている生後6ヶ月以内の乳児は、同年齢の全乳児の約31%であった。一方で同レポートの統計データによると、2歳まで普通に母乳を与えられていない子どもは85%を記録した。


また、モロッコの子どもの約10%が中度から重度の栄養失調状態であり、22%が発育障害に陥っている。5歳未満の子どもの2%が体重不足であり、年齢別の理想体重の標準偏差から逸脱していると考えられる。


また同レポートは、15歳から24歳までの若者たちのあいだの識字率の低さを指摘しており、男性では13%、女性では28%を記録した。初等教育前の就学率は男児では80%、女児では53%に達した。一方でエジプトなどのアラブ諸国では男女ともに95%を記録した。同レポートは、2010年には8%の男児、12%の女児が初等教育に就学しなかったことを明らかにした。レポートはモロッコにおける中等教育の就学数の全体平均には言及しなかった。レポートは、モロッコ、ブラジル、ナイジェリアで最近実施された研究結果を引用し、これらの国の最低所得世帯の20%が 、子どもの学費に収入の4分の1以上を費やしていることを明らかにした。

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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:26179 )