ベイルートでアラブ・ネット・デジタル・サミット開催
2012年04月20日付 al-Hayat紙


■ジョブズの幽霊が「アラブネット・デジタル・サミット」に出席

2012年04月20日 金曜日 『アル=ハヤート』

【ベイルート:アフマド・マグリビー】

「iPhone」や「iPad」、「iPod」といったデバイスを生み出した故スティーブ・ジョブズ氏の幽霊が、最近ベイルートが主催した「アラブネット・デジタル・サミット2012」をさまよっていたかもしれない。それはなぜか?今回のサミットの出展内容の多くを占める、スマート機器やその類似品に関連したアプリケーション(以下アプリ)についての議論が、サミットの活動の大半を占めたからである。言い換えれば、タブレット端末(「iPad」や「Kindle Fire」、「Samsung XOOM」「Galaxy Tablet」,「Sony Nook」「Black Book」など)やスマートフォン(「iPhone」や「Galaxy Note」、「HTC」「Sony Ericsson Experia」「BlackBerry」など)のアプリへの関心が、このサミットに来場した多くの人々、特にアメリカ、EU、アラブ諸国から来た150人の講師の心を占めたのである。

アプリケーション・ストア:アラブの不在

こうしたアプリは、世界の若者と同じく、アラブ世界の若い世代にはおなじみのものとなっている。ジョブズは抜本的な情報通信産業の変革の中で、アプリに懸けた。こういったことは、彼がその賭けに勝ったことを証明している。それどころか、たとえその賭主が、あの世に行ってしまったとしても、アプリの力は着実に増しているのだ。これらのアプリをインターネット上のデジタル店舗で一括するというジョブズの懸けは、情報通信の革命を新たな高みに押し上げるものである。現在、アプリとそのストア(iTunes、Apps Store、Google Play)への若い世代の関心は、そうしたアプリを用いるためのデバイス自体への関心を、上回っているように思える。「アラブネット」もまた、デジタル革命の軌跡と、それが未来―報道とテレビ、宣伝やデジタル・マーケティング、モバイル・アプリ、インターネット上のゲーム、電子商取引、その他の未来―に与える大きな影響を理解した。

「アラブネット」のサミット創始者、ウマル・クリスティーディース氏は、「携帯電話を介してインターネットに接続するアラブ諸国のユーザーの85%が、携帯電話でアプリをダウンロードしたことがある」と述べ、さらに「総人口よりすこし少ないものの、アラブ地域は3億台の携帯電話を有している」とした。

また「アラブの春」が引き起こした大きな衝撃も、このサミットに姿を現した。クリスティーハディース氏は、「アラブの春」とデジタル上のソーシャル・ネットワーキング・サービスのサイト、たとえばFacebookやYouTube, TwitterやMyspace、LinkedInなど深い相互作用について言及した。

同氏は、YouTubeの1日のページビューがほぼ1億件を記録することに加え、アラブのネットユーザーの77%がFacebook上で商品やブランドに対する賞賛を表しており、また65%がソーシャル・ネットワーキング・サービスで4つまたはそれ以上のアカウントを持っていることを指摘した。

これに関連して、Arab Counselorsグループ創立者のジャワード・アッバーシー氏は、この地域における携帯電話使用者は、固定電話使用者の数よりも多いと指摘した。同氏は、経緯対電話の普及率は、一部のアラブ諸国では40%を超えている一方で、他の一部では5%未満であることを明らかにした。また、同氏は、アラブ世界でスマートフォンの使用者が少ないのは、この危機のためのアラビア語のアプリケーションが少ないからだと述べた。

この点について、報告者ではないある人物は、インターネット上のデジタル・ストアのアプリケーションでは、アラビア語のアプリケーションがほとんど存在しないという現象に気づいた。報告者の一人は、アラビア語のデジタル・アプリケーションの数は1000未満であるが、それにも関わらずサウジアラビアの携帯端末利用者の47%はアラビア語のアプリケーションを使用していると推測した。
(後略)

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(翻訳者:榎本飛鳥)
(記事ID:26209)