国防相、米F22戦闘機のUAE配備を批判
2012年05月01日付 Jam-e Jam 紙

 ヴァヒーディー国防軍需相はアメリカのF22戦闘機のアラブ首長国連邦(UAE)への配備について、「UAEの基地へのアメリカF22戦闘機の配備は、有害であり、地域の安全を損なうものだ」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、アフマド・ヴァヒーディー司令官は〔イラン国営放送のアラビア語チャンネルである〕アル・アーラム放送とのインタビューの中で、「地域諸国は、自らが地域の安全の提供者であるべきだ。〔アメリカ等の地域外の国に自国の安全保障を頼らない〕《安全のローカル化》のためには、〔周辺地域の〕各国間の協力が必要だ」と語った。

 同氏はまた、周辺地域への外国軍の駐留について、「周辺地域にこうしたものが存在することは有益ではなく、害があるばかりだ。むしろ周辺地域に〔悪しき〕精神的雰囲気、不安定感を起こすものだ。われわれはこれら〔=F22戦闘機〕が役立つとは思わない」と明言した。

 最近、一部のメディアはアメリカのF22戦闘機が数機、UAEの空軍基地に初めて配備される見込みだと報じていた。

イラン、重量級の航空機の設計技術を確立

 国防軍需相はまた、制裁に効果はないと指摘した上で、「重量級のヘリコプター及び航空機の設計技術を会得したことを、本日高らかに宣言する」と述べた。

 ヴァヒーディー氏はこれを、エスファハーン航空産業機構で行われたメーデーの式典で語った。

 同氏は洋上哨戒機、及び「シャーヘド」ヘリコプターがそれぞれ品質証明書を取得したことについて、国の航空産業の労働者・専門家らの仕事と努力の賜物であり、国産の航空機・ヘリコプターの設計・製造にとって大いなる一歩であると述べた。

 ヴァヒーディー司令官はまた、20〜25トン級の洋上哨戒機は一部の限られた国でしか設計・製造されていないと指摘した上で、「世界にはこうしたモデルの航空機として3〜4種類存在するが、我が国の作った洋上哨戒機はそのうちの一つである」と付け加えた。

 国防軍需相はその上で、「今回の品質証明書は、重量級の輸送機に対して国内で発行されたものとしては、初めてのものである」とも述べた。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26272 )