イラン、アラブ首長国連邦に警告
2012年05月02日付 Jam-e Jam 紙

メフマーンパラスト外務報道官「誤った問題に固執し、我が国民の感情を煽るようなことがあった場合、それを制御することは困難なこととなるであるだろう」

 外務省報道官は、一部の国会議員がアラブ首長国連邦(UAE)との関係見直しに向けた法案を準備していることに触れ、「たとえイラン政府にとって他国との関係発展が優先されるとしても、一部の思慮に欠ける要求によって、イラン議会が何らかの決断を下す可能性もある」と強調した。

 ラーミーン・メフマーンパラスト外務報道官の発言は、UAEが時折、イランが領有する3島について持ち出してくる主張を念頭に置いたもので、最近も我が国の大統領のアブー・ムーサー島訪問を口実に、UAE当局がこの主張を激化させている。

 外務報道官は昨日〔5月1日〕、国内外のマスコミ代表らとの週の定例会見で、一部の国会議員がUAEとの政治・経済・文化関係の縮小、特に同国への観光客の渡航〔制限〕を盛り込んだ法案を提案していることに触れた上で、「我々は隣国との〔良好な〕関係が域内諸国の安全保障、安定、発展に結びつくことを確信している。それ故、近隣諸国にはこの関係に傷を付けるような思慮に欠けた発言や要求を控えるように勧めている」と説明した。

 同報道官はさらに、「この問題は域内諸国の〔すべての〕当局者に向けられるものであろう。彼ら〔=域内諸国の当局者たち〕は、我が国との関係において享受し得る利益を、最終的に彼ら自身から奪うような方向へと、私たちの国民を誘導するようなことはすべきでない」と加えた

 外務報道官は3島について、イラン国民の主権の一部であるとの見方を示し、「ペルシア湾を改称して、この地域に偽名を用いようとする一部の域外列強による教唆によって、域内アラブ諸国の我々の友人たちの一部が誤った努力をしているが、これに関して我々は、域内における彼ら〔=アラブ諸国〕の利益が失われるよう、大国が計画している陰謀の中でゲームをすべきではないこと、歴史の真実に従うべきであることを、常々〔アラブ諸国に対して〕指摘してきた」と加えた。

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( 翻訳者:8410105 )
( 記事ID:26351 )