サーレヒー外相「制裁を主導してきた者たちはテロに訴えている」
2012年05月10日付 Mardomsalari 紙
イラン外相は、核不拡散条約やその他の大量殺戮兵器に関する様々な国際条約の枠内で定められた国際的な義務に、イランは忠実に従ってきたことを強調した上で、「同時にわれわれは、この条約の枠内における自らの権利の活用も決意している」と付け加えた。
イラン学生通信(ISNA)の報道によれば、非同盟運動(NAM)加盟国による外相会議に出席するために、エジプトのシャルムッシァイフを訪れたアリー・アクバル・サーレヒー外相は、水曜日の午後、この会議で〔‥‥〕「目下直面している様々な課題に対処するためには、世界中に平和と友好、そして正義を拡大させることを目的とした〔非同盟〕運動の可能性を、充分に活用することが必要であると、われわれは確信している」と述べた。
〔‥‥〕
同氏は人権というテーマに触れた上で、「人権という死活的重要性を有する概念は、〔世界の〕あらゆる文化や国民に共通の、高い価値を有した概念である。イスラーム的・国民的遺産からインスピレーションを得ているイランもまた、文明揺籃の地の一つとして、国内的にも、また他国との関係においても、〔‥‥〕人権という理想に非常に大きな重要性を認めている」と強調した。
外相はまた、次のように指摘した。
〔‥‥〕《発展する権利》をはじめとする人間の全ての権利は、互いに不可分で、分割することができず、また相互に依存し合っていることに、われわれはまったく同感である。人権というテーマはけんか腰ではなく建設的で、非政治的で、かつ〔都合の悪い問題には目をつむるといったものではない〕非選択的な姿勢で、公正かつ客観的なやり方で、国民主権と領土の一体性、内政不干渉に考慮した上で、世界的に関心が払われるべきだということにも、われわれは完全に同感である。
サーレヒー氏は加えて、「これまでも、非同盟運動は常に国内的な権利を国境を越えて外国に強要することや、一部の国に対して一方的な経済制裁を科すなどの、経済的・社会的強制措置を採ることに異議を唱えてきた〔‥‥〕」と述べ、さらに次のように語った。
イランはこのような措置の一犠牲者であり続けてきた。我々の要求を支持し、またそのような一方的な強制的対応に異を唱えてくれたことについて、〔非同盟〕運動の加盟各国に、この場で謝意を表明したい。これまで制裁という政策は失敗に終わってきたために、この種の政策を主導してきた者たちは、テロという最も恥知らずな手段に訴えきた。まさに御存じの通り、過去三年間で複数のイラン人学者や研究者が、このような野蛮なテロ行為の犠牲者となってきたのである。国家テロの最も顕著な現れであるこれらのテロ行為が示すのは、大国の中には自分たちの不当な政治的利益を推進させるためならば、最も明白な人道的原則を踏みにじることも厭わない国がある、ということである。
〔‥‥〕
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( 翻訳者:8410157 )
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