アサド大統領、トルコを非難
2012年05月17日付 Hurriyet 紙

シリアのバッシャール・アサド大統領は半年ぶりに、ロシアの国営テレビ局のインタビューに応じた。アサド大統領はトルコを非難する一方、シリアへ流入した武装反乱者のうちの一部はシリア人でなかったことを近いうちに世界に示すと述べた。

アサド首相は「ロシア24」というテレビ番組で話し、トルコとシリアとの政治関係を、「自身らを優秀と考えるものたちの幻想」という言葉で表した。

アサド大統領は、トルコがシリアの混乱から利益を得ることはできないと話し、アンカラ政府とではないとしても、いくつかの近隣諸国と話し合ったこと、この地域の国々も危険性を感じていると述べた。

アサド大統領は「トルコの政治家というと、彼らは過度に幻想に固執しているということができる。そして、彼らの中には自身を非常に優秀だと考えているものもいる。皆さん非常に優秀でいらっしゃるでしょう。最新のパソコンを使っていらっしゃるかもしれない。しかし、そのパソコンで旧式のプログラムを使っているのなら、意味がない」と話した。

■野党に加担

アサド大統領はシリア総選挙について、結果は成功だったと述べた。

アサド大統領は「これは国内外の皆さんにとって大切なメッセージです。シリア国民はテロリストによる脅威に惑わされなかった。テロリストは選挙をボイコットさせようとし、私たちに選挙を中止させようとした」と話した。

アサド大統領は結果として、シリア国民が改革路線を支持していることを示すことになり、野党のボイコットの呼びかけは「国民をボイコットすること」に繋がったと述べた。

■武装勢力に重い処罰

アサド大統領は、反政府軍の中には「アル・カイーダ」のような過激なグループのメンバーもいると話し、「外国人や傭兵がいる。一部は生きたまま、身柄が確保されている。彼らを世界中に公表するため準備しています」と述べた。

先週シリアの首都ダマスカスでおきた55名の命を奪った爆弾テロは、アル・カイーダに属するヌスラ・ジェプヘシにより実施された。

アサド大統領は、武装勢力はレバノンとトルコから入国したと述べ、「自由シリア軍」のために「様々な国が武器や資金を供与している。彼らは処罰され、法を犯した一握りの山賊」という表現を用いた。

アサド大統領は反体制勢力に加わっていて逮捕された外国人を、現時点までにこの状況を証明できるものがないため公表することができないと述べ、次のように話した。「外見で外国人であると判断することはきわめて簡単ですが、彼らを外国人であると証明することはできない。逮捕された外国人の大部分はアラブ諸国の者たちだ。」

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:26424 )