ダヴトオール外相、イラク外相と電話会談―バスラでのトルコ国旗焼却事件に抗議
2012年05月20日付 Hurriyet 紙


アフメト・ダヴトオール外相はNATO首脳会談のために訪れたシカゴでイラクのホーシュヤール・ズィバーリー外相と電話会談を行った。

ダヴトオール外相はズィバーリー外相との会談で、バスラ総領事館周辺で行われたトルコ国旗に対する悪質な行為について話したことが分かった。同外相は会談で「無礼な集団によって起こされたことが分かっているデモでトルコ国旗に対して行われた悪質な行動」を非難した。

ダヴトオール外相は、トルコとしてこの件で担当責任者を置くことを期待していると述べ、「(他国の)外交団の安全の保障は外交団を受け入れた国に属する」と指摘した。

昨日、トルコ外務省がこの件に関して抗議文を発表した。

■イラク外務省も非難した

イラク外務省も、昨日バスラで行われたデモでのトルコ国旗に対する悪質な行為を非難した。

外務省の発表では「イラク国民の、あるグループがトルコ政治についての態度や見解を示すためにトルコのバスラ総領事館の前でデモを行った。我々は法と社会秩序に沿った形での表現の自由を保障している。しかし一部のデモ参加者がトルコ国旗を燃やしたことは非難する。この行為は賢明ではなく、イラクにふさわしくないこの行為が隣り合った2国間の関係を害している」とされた。

一方、アフメト・ダヴトオール外相は、トルコのユヌル・デミレル在バグダード大使とファルク・カイマクチュ在バスラ総領事が、イラク側の政府関係者に対し、トルコの抗議を伝えたと述べた。。

イラクのズィバーリー外相は以前行った会見で「攻撃はひどく恥ずべきものであり、担当責任者を置くために必要なことを実行する」と語っていた。

昨日バスラで集まったグループは、(トルコ滞在中の)タールク・ハーシミー副大統領が引き渡されないことに抗議し、トルコ国旗を燃やした。

■バグダードで予定される会談

ダヴトオール外相とズィバーリー外相との会談では、欧州5+1の国々とイランとの間でバグダードで近く行われる(イランの核開発問題に関する)会談も話題に上った。

一方、ダヴトオール外相とニュージーランドのマレー・マッカリー外相との会談で2国間の政治・経済関係の発展が話し合われたことが分かった。マッカリー外相はダヴトオール外相をニュージーランドに招待する意向を伝え、ダヴトオール外相もできるだけ早く訪問を実現したいと考えていると語った。ダヴトオール外相はさらにニュージーランドの外相の質問に答える形でイランとシリアの事態の進展についてトルコの見解を伝えた。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:26457 )