イラン、カスピ海で油田発見
2012年05月21日付 Radikal 紙

イランは、100年以上の時を超えて初めてカスピ海で油田を発見した。

OPEC(石油輸出国機構)ウェブサイト上の公式データによると、イランの石油埋蔵量は1,510億バレルである。

ロイター通信が、イランのファルス通信社の情報として伝えたところによると、天然ガス田での発掘作業中に海底2,500mで油田層を発見、100億バレルの原油が埋蔵されていると発表された。
 
イラン国営石油会社の発表によると、カスピ海の海床で発見された石油埋蔵量は、イラン国内で分かっている石油埋蔵量の7%に相当する。これは、同時にアルジェリアの石油産出量に匹敵する。

石油輸出国機構(OPEC)内第2位の生産量を誇るイランの油田の大部分が、同国南部及び
アラビア湾(ペルシャ湾)に位置する。

■104年越しに

イランは、104年もの間、カスピ海で石油を発見出来ずにいた。OPECサイト上の公式データによると、イランの石油埋蔵量は1,510億バレルである。

イラン石油省のニュースサイトでは、カスピ海に170~330億米ドル相当の石油が存在することが明らかとなった。同海底には、更に8千㎥の天然ガスが存在すると見られる。

■アゼルバイジャンとカザフスタンもカスピ海に

ロイヤル・ダッチ・シェル(英蘭)及びトタル(仏)等の国際石油および天然ガス会社は、イランが米国の制裁に従わないことに反発を示し、イラン市場から撤退していた。

BP(英)は、カスピ海のアゼルバイジャン領海におけるACGプロジェクト(アゼリ-チュラル-ギュネシュリ)をすすめている。カザフスタン領海のカシャガン油田での操業開始は、2013年とみられている。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:26459 )