イラン、Googleに警告:地図上の記述をめぐり
2012年05月19日付 Mardomsalari 紙

 イラン外務省報道官のラーミーン・メフマーンパラスト氏は「〔イランは〕Google社に対し、ペルシア湾に代わる単語を使用した場合、彼らを提訴する予定である旨を警告した」ことを明らかにした。

 イラン外務省報道官は昨日(オルディーベヘシュト月28日〔西暦5月17日〕木曜日)、記者団を前に、Google社が「イランに対して敵が新たな行動を起こす際のオモチャになっている」ことを指摘し、さらに「もしGoogle社がペルシア湾の名称を正しく用いなければ、イラン国民からの大いなるしっぺ返しに直面するだろう」と強調した。

 イラン外務省報道官はまた、Google側がペルシア湾の名称を〔Googleマップから〕削除していることについて、「イラン国民の感情と現実をもてあそぶ」行為であるとの認識を示し、さらに「周辺諸国はイラン国民を不快にさせるような単語の使用に関して、注意を払うべきだ。イランは国内問題に周辺諸国が干渉することを決して許さない」と述べた。

 現在、Googleマップのサービスではペルシア湾に何の名前も記載されておらず、このことがイラン人の怒りを買っている。これより前、英Google社の広報室長を務めるマイケル・ダルヴォ氏は、「Googleマップ上でペルシア湾が名前のないままの状態に置かれている理由は、同社がこの海の名称をめぐる政治的な諍いに関わりたくないためである」と話し、また「地図サービスで世界の全地域に名前を付けることは、Google社の方針ではない」とも述べていた。

 同社のもう一つのソフト「Googleアース」では、「ペルシア湾」と「アラビア湾」の二つの名称が併記されている。

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( 翻訳者:8409013 )
( 記事ID:26499 )