バーレーン全土でサウジアラビア併合構想に抗議のデモ
2012年05月19日付 Mardomsalari 紙

 バーレーン人民はサウジ政府によるバーレーンのサウジアラビア併合案への抗議として、大規模なデモ行進を挙行、60以上のマナーマの主要路を封鎖した。

 複数の報道によると、このデモは午後4時半にシャーフラ広場からディラーズ広場にかけて行われた。デモが行われたマナーマ西部の道路は、群衆で溢れかえった。バーレーン人民はこのデモで、祖国は売り物などではないと強調した。このデモは、同国の人民の主権と独立をおびやかす、サウジアラビアとの併合に向けた体制側の努力を拒絶することを目的としたものだった。

 アル・マナールの報道によると、「バーレーン2月14日青年連合」は「気高き自由民」の名の下で大規模なデモを挙行、この国の首都の主要路60以上と、サウジアラビアとバーレーンをつなぐ重要な橋梁〔=キング・ファハド・コーズウェイ〕を封鎖した。ハリーファ家の刑務所に投獄された女性囚人らとの連帯と、サウジアラビアとバーレーンの連合に向けた両当局の決定への抗議を目的に行われたこのデモが、暴力的対応に直面することはあまりなかったが、しかしこのデモへの人々の参加はきわめて大規模なものだった。

 〔政府への〕反対運動に関わっているバーレーン人らはタイヤに火をつけるなどして、マナーマの主要路、例えば同市の国際空港や首相府、バーレーン内務省が運営する有名な刑務所などに通じている道路を封鎖した。サウジアラビアとバーレーンを結ぶ有名なキング・ファハド・コーズウェイも、数時間にわたってデモ隊によって封鎖され、デモ隊が火をつけたことによる煙はバーレーンの王ハマド・ビン・イーサー・アール・ハリーファの住むアル・サーファリーヤ宮殿をも包み込んだ。

 こうしたなか、バーレーンの治安部隊や警察は臨戦態勢に入り、首都の主要路に配置されてデモ隊との衝突に向けた準備を行った。しかし警察とデモ隊との間でこれといった衝突は起こらず、バーレーン人の政治・人権活動家ら数名が逮捕されただけであった。

 バーレーンでは昨年2月から、多数派を占めるシーア派住民から彼らの当然の権利を奪ってきたバーレーン支配体制に対する抗議デモが頻発している。バーレーンの支配体制はサウジアラビア軍の支援によって、自称「民主主義の擁護者」らの沈黙の下、バーレーン人民を弾圧、これまでに何十人ものバーレーン人を殺害してきた。負傷者の数も、数百人にのぼる。

 また何千人もの人が、いまだ裁判を受けることなくハリーファ家の監獄で拘束されたままとなっている。

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( 翻訳者:8410016 )
( 記事ID:26517 )