第9期国会の暫定国会議長にラーリージャーニー氏が当選:ハッダード=アーデル氏、敗れる
2012年05月29日付 Mardomsalari 紙

【政治部:キヤーンラード】第9期国会選挙の重要な特徴は、この選挙が原理派内部の各派による争いだったことだ。実際、テヘランを初めとするほとんどの選挙区で、改革派の姿は目立たず、このことが原理派内部の対立を強める結果を生んでいた。しかし原理派内部の争いは国会選挙の終了とともに終わりを迎えたのではなく、むしろもっと重要な局面に突入したと言えるだろう。原理派のトップを誰が務めるのか、二人の候補から一人を選ぶ争いが行われたからだ。

 第8期国会で議長を務めたアリー・ラーリージャーニー氏は同国会の任期の最後の数ヵ月間、第10期政府と多くの対立点を抱えていた。同氏は時に、議員たちの権利を擁護しないこともあった——例えば大統領の国会喚問で、アフマディーネジャード大統領の国会に対する発言について、きちんとした反応を示さなかったなど——が、しかし総じて、政府に対して非妥協的な態度を示そうとしてきた。

 このため、第9期国会と残り任期1年となった政府との対立の緩和を望む原理派グループは、第7期国会で議長を務めたゴラームアリー・ハッダード=アーデル氏を議長候補に推した。同氏は第9期国会が召集される直前の最近のインタビューの中で、国内で対立が生じるような事態を避けるためには、国会は政府に対して妥協することも必要だと、明確に述べていた。

 〔‥‥〕さて、日曜日の夜に国会の本会議場で行われた原理派議員らによる会合で、ハッダードアーデル氏はなかなかの票を獲得したにもかかわらず、しかし昨日行われた国会本会議では、ラーリージャーニー氏が勝利を収めた。これにより、第10期政府の任期が終了し、次期大統領選挙が行われるまでの1年間、〔政府との対決色の強いラーリージャーニー支持派が、融和的な〕ハッダード=アーデル支持派に一歩先んじることとなった。

 昨日の投票の結果は、総投票数275票中、ラーリージャーニー173票、ハッダード=アーデル100票であった。

 ただしラーリージャーニー氏の国会議長職は、議員らの認証が行われ、正式な国会運営委員会が成立するまでの暫定的なものである。とはいえ、暫定議長がそのまま正式の議長に就任するのが通常であり、報道によると、ハッダード=アーデル氏は正式な国会議長を選ぶための選挙には立候補しない意向であるという。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:26540 )