欧州サッカー連盟、ベシクタシュらに出場停止処分
2012年05月30日付 Radikal 紙

欧州サッカー連盟(UEFA)は、ベシクタシュを1年間出場停止処分にする決定の後、ブルサスポルとガズィアンテプスポルも1年間、欧州リーグへの出場停止処分を受けた。欧州リーグ戦には、ベシクタシュに代わり、エスキシェヒルが、ブルサスポルの代わりにはイスタンブル・ビュユクシェヒルが参加する。

UEFAが、ベシクタシュクラブを金銭問題の件で、管理規律委員会に問題を送ったために、ベシクタシュクラブ会長フィクレト・オルマン氏と同行団がUEFAの担当者と行っていた会合が終わった。決定が下され、ベシクタシュは欧州リーグから1年間出場停止処分となった。UEFAの仲裁委員会はベシクタシュクラブに対し、科されていた50万ユーロの罰金の処分をゆるめ、20万ユーロに減額した。2年間であった出場停止期間はベシクタシュクラブ役員の弁明により1年間に軽減された。

■ブルサスポルとガズィアンテプスポルに悪い知らせ

ブルサスポルはボーナス支払いの遅延ために、UEFAの管理規律委員会によって20万ユーロの罰金が科された。緑と白(ブルサスポルのチームカラー)のチームが、UEFAの仲裁委員会に持ち込んだ案件に決定が下された。UEFAは、ブルサスポルへ、1年間の欧州リーグへの出場停止処分を下した。ブルサスポルの法務担当役員会メンバーであるオズトゥルク・ヤズジュ氏は「今日は、我々のUEFAにおけるムベスマ選手に関連した訴訟に判定が下った。我々が伝え聞いたところによると、1年間の出場停止処分が下された。スポーツ仲裁裁判所(CAS)のプロセスがまだある。これには15-20日間掛かる。UEFAで作られた規律検査官の新たな判決。新しい委員会に新しい方針。従って、CASは明確な返答をするだろう。しかし、我々とベシクタシュの抱える事情は全く別問題であると言える」と述べた。

■フィクレト・オルマン氏:甚だ遺憾

一方、ベシクタシュクラブのフィクレト・オルマン会長は、UEFAの仲裁委員会の会合の後、会見を開き、以下のように述べた。「多くのことを述べるつもりはない。委員会は「あなた達の望みは理解した」と言ったものの、従来からのUEFAの規律を守らなかったために、今回の処罰の必要性を彼らは説いたのである。我々は、来シーズン欧州リーグの試合には参加しない。同時に、20万ユーロの罰金を科された。その後、我々はCASに判断を求めてこの件を持ち込んだ。個人的には、とても残念に思っている。ベシクタシュはこのような疑いを持たれるようなことがあってはならない。私が会長在任期間中は、もう二度と起こさない。」

■エミン・オズクルト:我々にはCASがいる

ベシクタシュクラブのエミン・オズクルト弁護士はと言うと、「仲裁委員会の前で、我々は状況を説明した。5/1に我々はそこにいた。今日、罰則期間のうち1年が減らされた。「ベシクタシュは、来期の初めのUEFAの試合に出ないように」という判決が下された。我々の金額面での要求も一部受け入れられた。20万ユーロの罰金が科された。ベシクタシュは、来シーズンの欧州リーグから除外された。今後、CASの判断がある」と述べた。

オズクルト氏は、書類上偽造が行われたと言う主張に対し、「いや、そのようなことは重要ではない。処罰の最大の根拠として選手達への支払いにおいて大幅な遅延が指摘された」と述べた。

■カラデニズ氏:非常に悲しい

ベシクタシュ最高経営委員会のヤルチュン・カラデニズ委員長は、白と黒(ベシクタシュのチームカラー)のチームが欧州リーグへの1年間の出場停止について論評した。カラデニズ氏は、次のように述べた。「非常に残念に思っている。実際はこのような判決を予期してはいなかった。ショックを受けているというだけで十分だ。発言したくないが、今後、経営陣が会計報告には注意しなくてはならないと言う警告をUEFAが与えてくれたと考える。だが、非常に悲しい。」

■レヴェント・エルドアン氏:最初の目標はCASへ行くことだ

ベシクタシュのレヴェント・エルドアン委員も次のように述べた。「クラブの権利を最後まで追求しましょう。まず第一の目標はCASへ赴くことです。このことは、我々を非常に悩ませるものになるが、他に方法がない。 悲しい結果として受け止めている。」

エルドアン氏は、ベシクタシュの処罰が文書偽造のためになされたのかと言う質問に対し、「我々にそのような情報は来ていない」と述べた。

■ブルサスポルクラブのヤズジュ会長は「この決定は、受け入れられないし、不当である」

ヤズジュ会長は、UEFAの1年間の出場停止処分に関する報道陣達の質問に答えて、次のように述べた。
「今日、UEFAの仲裁委員会がクラブに与えた処罰は大変な驚きでした。その後すぐに、これは不当だと言いました。UEFAの仲裁委員会によって我々に与えられた処罰に関して詳細はこうです。

前体制の時にクラブへ移籍してきたコリンズ・ムベスマ選手の移籍金に関するFIFAの許で続いている問題は、FIFAがまだ最終決定を出す前、2011年11月23日にクラブによって支払われ、決着がつけられました。そのお金も4-5回違う金額が要求されたと記憶している. 信じられない、現実的ではない額を、最終的に支払い、この問題は終わった。クラブ側に未払い金がないにもかかわらず、UEFA クラブ・ライセンス委員会によって「金銭の支払いが遅れた」と規律委員会に伝えられ、2012年2月24日にUEFAの規律委員会の決定でもって我々クラブに対し、20万ユーロの罰金と1年間のUEFAリーグへの出場停止処分が言い渡された。科された処罰のうち、UEFAリーグへの出場停止は、我々クラブが財政状況が最良であること、借金がないと言う理由で3年間猶予された。この処罰に対し、我々は提訴した。20万ユーロは、不当である。 我々より前に、UEFAの規律検査官によって、仲裁委員会へ諮られた。彼らは、”1年間の出場停止”と言い、我々はそれは重過ぎると述べた。

UEFAの仲裁委員会の2012年5月30日の決定によって20万ユーロの罰金のうち15万ユーロが減額され、残る5万ユーロも猶予された。しかし、1年間のUEFA試合への出場停止の猶予の決定はなされなかった。件の出場停止処分は受け入れることは出来ない。ブルサスポルは誰にも借りはない。我々クラブのいかなる手続き上や他の過ちもなく、この出来事において、法律上、誰にも納得できない決定に対し、財政上で最良で、サッカー界においていかなる借金もしていない我がクラブは対抗措置としてすぐにスポーツ仲裁裁判所に提訴し、クラブの権利が最良の形で弁護されることになるであろう。この決定は、最近トルコサッカー界における好ましくない流れへのUEFの見解を明らかにしている。この受け入れ難い決定は、ある意味では、トルコサッカー界の中で正邪の線引きがなされずに、すべてが処罰されたという意味合いを生んでいる。ベシクタシュと同日に提訴したことは、ことの異なる側面を示している。他チームについて話すことが良いとは思わないが、我々はこれだけは言う。我々に借金は無い。彼らの判断基準によれば、間違いはあったかもしれない。しかし 、この間違いは、 単なる警告(程度のもの)だ。欧州リーグへの出場停止は、まるでトルコへの見方をあらわしているようだ。これを、あらゆる場に当てはめる事は可能である。この決定は最終決定ではない。 CASへ提訴し、処罰の執行停止を求めるつもりだ。我々に有利な判決が下されることを望んでいる。なぜならこのような例が世界に無いからだ。早く事態が解決することを願っている。」

■当惑している

ある記者が「八百長裁判との関連はあるのですか?」という質問に対し、ヤズジュ氏は「私は遠回しに言った。トルコへの見方がどれだけ影響を与えたのかを知ることは出来ない。実際、私は当惑している。なかった事に対し、どうして罰が与えられようか」と答えた。

■すぐに連絡を取った

「決定の後、UEFA幹部とはお会いしましたか?」という問いに対してヤズジュ氏は、 「すぐに連絡を取った、一度も不当だと言う者もいなかった。皆さんとお話しした。名前を挙げる事はしない。我々がやったことは, 全ての書類を渡し、CASへ 訴えたことだ」と答えた。

■考えたくない

「今後の判決が移籍に影響する可能性はあるのですか」 という質問に答えたヤズジュ氏は、「その事は考えたくない。今のやり方を続けていくつもりだ。世界の終わりではない。このしたことが実施されるとは信じたくない」と述べた。

■連盟は大騒ぎを引き起こすに違いない。

トルコサッカー連盟がいかなる声明も出していない事について触れた(ブルサスポルの)ヤズジュ氏は、「トルコサッカー連盟(TFF)は大騒ぎを引き起こす必要があった。こうした問題では、TFFはもしブルサスポルを不当とみているなら、表に出て、説明すべきだ。ブルサスポルのこのような正当な争いでは、出てきて会見するべきである。しかし、彼らには別の問題もある。 今日、ユヌス・エゲメンオール氏が会見した。彼ははっきりと私たちの正しさを口にした」と述べた。

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( 翻訳者:田中けやき )
( 記事ID:26561 )