フェネルバフチェ・ユルドゥルム会長に、求刑13年!―八百長疑惑裁判
2012年06月01日付 Milliyet 紙

イスタンブル第16重罪裁判所で行われている八百長裁判担当の検察官ウフク・エルメルトジャンは、フェネルバフチェのアズィズ・ユルドゥルム会長が6試合で八百長を行ったこと、利潤目的の犯罪組織の首謀者であることを理由に、13年10か月15日の刑期を要求した。本件では、全容疑に対しまとめて一つの求刑が行われた。

イスタンブル第16号重罪裁判所で行われている裁判の19回目の審議において担当検察官ウフク・エルメルトジャンは、260ページに及ぶ報告書を公開した。新法の制度に基づくとするエルメルトジャン検察官は、フェネルバフチェSKアズィズ・ユルドゥルム会長に対し、6試合で八百長を行い利潤目的の犯罪組織の首謀者であったことを理由に13年10か月15日の刑期を要求した。裁判所は、アズィズ・ユルドゥルムの釈放要求を却下した一方、他の5人は釈放されるという判決を下した。

6試合の八百長、3試合の扇動の罪で起訴されることになったユルドゥルム氏へ、全ての罪へ個々には求刑されなかった。全ての容疑に対してまとめて求刑がされた。違法行為1つ1つに対して刑が要求された場合、アジズ・ユルドゥルム氏には39年9カ月が求刑されるところだった。検察官ウフク・エルメルトジャンは、ユルドゥルム氏に犯罪組織を設立した罪において2年から6年、6試合での八百長、3試合の扇動罪に対しそれぞれ13年10カ月15日の刑期を求めていた。裁判所は、ユルドゥルム被告が39年9か月の求刑をうけたとした最初の報道を、否定した。

■下限は1年10カ月

裁判所によると、全ての罪に対して個々にではなく八百長全部と扇動金の罪に対してまとめて求刑がおこなわれるという。八百長罪に関する罰は下限が1年10カ月5日、上限が7年10カ月15日。犯罪組織形成の罰の下限は2年、上限は6年、犯罪組織のメンバーには最低1年、最大3年の求刑が可能となっている。

逮捕された被告人のフェネルバフチェ幹部のイルハン・エクシオール氏についても、犯罪組織への所属、5試合で八百長、3試合における扇動金の罪に関して、13年10カ月15日が求刑された。フェネルバフチェ幹部のシェキプ・モストゥルオール副会長についても、犯罪組織への所属、、八百長と扇動金の罪で、13年10カ月15日が求刑された。

裁判所は、アフメト・チェレビ、アリ・クラトル、ビュレント・イブラヒム・イシュチェン、サミ・ディンチ、ハルドゥン・シェンマンの釈放を決定した。ユルドュルム被告の釈放要求は却下された。次の法廷審議は6月26-29日に行われる。

■アズィズ・ユルドゥルム氏に対して刑罰が要求されている試合

―ゲンチレルビルリイ対フェネルバフチェ戦での八百長
―ゲンチレルビルリイ対トラブゾン・スポル戦での扇動
―エスキシェヒル・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長
―トラブゾン・スポル対ブルサ・スポル戦での扇動
―エスキシェヒル・スポル対トラブゾン戦での扇動
―フェネルバフチェ対イスタンブル広域市SK戦での八百長
―カラビュク対フェネルバフチェ戦での八百長
―フェネルバフチェ対アンカラギュジュ戦での八百長
―トラブゾン対イスタンブル広域市戦での扇動
―スィヴァス・スポル対フェネルバフチェ戦での八百長

■どの試合が無罪とされたか?

―マニサ・スポル対トラブゾン戦での扇動金支払い疑惑は無罪を要求。
―フェネルバフチェ対カスムパシャSK戦での八百長疑惑は無罪を要求。
―ブルサ・スポル対イスタンブル広域市SK戦での扇動金支払い疑惑は無罪を要求。
―ゲンチレルビルリイ対トラブゾン戦で扇動金支払い疑惑は無罪を要求。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:26583 )