ギリシャ暫定政府報道官、「この状態てもトルコよりはまし」
2012年06月07日付 Radikal 紙

ギリシャ経済に関するエルドアン首相の発言に、ギリシャは現在の状況を持ってしてもトルコよりはましだと回答。

デミトリス・シオルダス ギリシャ暫定政府報道官は、エルドアン首相の発言に対し声明を発表した。内容は以下のようである。

「ギリシャは、隣国に対し、あれこれ喧噪をたてるのではく、ギリシャの問題に敬意をしめしてもらいたいと考えてきた。今日少々減ってしまったギリシャの一人当たりのGDPに到達するのに、トルコには未だ長い道のりが有る。隣国は、自国の問題に専念し、これに加えて両国関係で一層建設的態度を示すことが、望ましい。」

■「カラスでさえ笑う話だ」

エルドアン首相は、ケマル・クルチダルオールCHP党首がギリシャ経済とトルコ経済を比較したことに反発し、次のように述べていた。

「かのCHP党首は、先週あるテレビ番組に出演し、ギリシャ経済がトルコ経済よりも良いと発言しました。本当のことを言いましょう。人口すら正確に公表しない国なのです。一人当たりGDPを増やしたいが為に、人口を減らす国なのですから。どれどれ、ギリシャの購買力はいかばかりでしょうか?1000億US$を乞うて国を成り立たせようとしている国が、トルコの比較対象に成り得るのでしょうか?

目下、島を売り出すような国がトルコの比較対象となりましょうか?トルコは(IMFとの)スタンドバイ協定を克服しました。私が政権についたとき、IMFへの負債は235億US$でしたが、現在の債務はわずか17億US$です。ここまでやったのです。皆さん、270億US$だった中央銀行の外貨準備金も今は、920億 US$です。ギリシャの中央銀行は機能しているのでしょうか?IMFへの負債はどうなっているでしょうか?EUへはいかがでしょうか?今のギリシャとトルコとの比較は成り立つでしょうか。ありえることでしょうか?そんなことをしたら、カラスでさえ私を笑うでしょう。比較する必要もありません。」

[訳者:一部修正しました。ご指摘、ありがとうございました。]

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:26648 )