保健省、校内喫煙の危険について警告:麻薬中毒も蔓延(1)
2012年05月31日付 Mardomsalari 紙

【社会部:サイーデ・ミールザーイー】世界の多くの社会で、人々は麻薬の常用を犯罪である考え、麻薬中毒者を犯罪者とみなしている。言うまでなく、麻薬中毒者は普通の人々よりも犯罪や暴力的行為を犯す割合がはるかに高いということについて、疑いの余地はない。また、麻薬などの肉体的・精神的依存を引き起こす物質に手を出す人々の大部分は、遺伝的に麻薬中毒になりやすい性質をもっている、ということが複数の研究によって示されている。

 自惚れやすく、喧嘩っ早い、反社会的性格の人々は麻薬中毒に陥りやすい。なぜならば、麻薬の使用は精神的な不足を、手っ取り早く解消してくれるからである。一方、落ち込みやすい性格の人々もまた、きわめて麻薬中毒になりやすい。なぜならば、このような人々にとっても、麻薬の使用というものは様々な内的・精神的不足を取り除いてくれるからである。もちろん、別の観点からいえば、どんな人も潜在的に、麻薬中毒に陥る傾向を持っていると言うこともできる。

 人は麻薬を使用することで、まずは偽りの快感・幸福感を感じ、実際に様々な精神的・遺伝的不足を解消させる手段を見つける。

 このようにして、人は精神的な麻薬中毒に陥るようになる。彼は麻薬の継続的使用によって、時間の経過とともに、麻薬に深く依存するようになるのだ。この段階に至って、彼はついに麻薬中毒になったと言えるだろう。

 以前なら、麻薬中毒は家族のいない、経済的な困難を有する特殊な人物に特有の現象であり、多くの場合、高齢の人物が陥るものだ、と考えられていたかもしれない。しかし現代世界では、各種の合成麻薬の流入により、この種の麻薬を最もよく使用する年齢層は、あえて指摘するならば、むしろ若者や青少年たちであり、財力や家庭環境の点から社会の上流階層に位置している人々なのである。彼らがこの種の麻薬に頼るようになるのは、おそらくは、単に精神的問題を満足させ、あるいは一過性の快感、偽りの興奮を手に入れることを目的としているのである。そうすることで彼らは、実際には自分の人生と青春を破滅させているのだ。

つづく


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( 翻訳者:8408061 )
( 記事ID:26659 )