シャンルウルファ刑務所で火事、13人死亡
2012年06月17日付 Hurriyet 紙


平和民主党(BDP)のイブラヒム・アイハン議員も収容されているシャンルウルファのEタイプ刑務所で、刑事犯用の18人部屋の監房で諍いが起こった。この諍いでベッドと布団が燃やされて火事が発生し、13人が死亡、5人が負傷した。事件後刑務所に集まった受刑者の近親者らと警察の間で緊張が起こった。治安部隊の介入で、刑務所前で起こった事件は1時間半で制圧された。

エイユビュイェ地区のEタイプ刑務所で昨夜(16日)20時頃、刑事犯が収容された監房で諍いが起こった。18人が収容されているC-15監房で起きた諍いで、受刑者らが火事を起こしたという。

PKKの都市部組織であるクルディスタン社会連合(KCK)裁判で逮捕されたイブラヒム・アイハンBDP議員の他1070人が収容されるこの刑務所に、多くの軍警察・警察とともに消防と救急チームが派遣された。シャンルウルファ県警のメフメト・リクオール署長と県軍警察司令官エミン・ドゥルスン大佐も刑務所に向かい指揮にあたった。警察が刑務所周辺を封鎖する一方、軍警察も事件の対策にあたった。情報が広まるにつれて受刑者と逮捕者の近親者約500人も刑務所周辺に集まった。

刑務所にいる近親者の消息を求める家族と警察の間でもしばしば緊張が起こった。治安部隊の介入により事件は約1時間半で制圧された。発生した火事も消防によって鎮火された。火事の最初の調査結果によると、13人の受刑者が死亡し、5人が負傷した。負傷者らは救急車で別々の病院で治療を受けた。

メフメト・リクオール警察署長は会見を行い、「刑務所での暴動は政治犯ではなく、刑事犯の監房で起き、現在は鎮圧されている」と述べた。

■知事:「15日から 20日間の面会を」

シャンルウルファのジェラレッティン・ギュヴェンチ知事は、火事が起こった刑務所で15日から20日の期間で受刑者らに面会の機会を与えることを予定していることを明らかにした。

ギュヴェンチ知事は、ムスタファ・ヤルチン共和国主席検事、県軍警察司令官エミン・ドゥルスン大佐、メフメト・リクオール県警察署長とともに刑務所で調査を行った後、新聞記者らの質問に答えた。

ギュヴェンチ知事は、刑務所の状況は現在沈静化し、「C15監房」で起こった事件で死亡した受刑者については検察と医師が調査にあたっていると述べ、「メディアにお願いします。ここは1000人規模の刑務所で、皆近親者を心配している。C15 監房以外では事件は一切なく、事件も衝突も起きておらず、火事も起きていないことを市民に伝えてください」と述べた。

ギュヴェンチ知事は、可能な限りすべての受刑者に近親者らと電話で話せるようにすること、このための電話インフラを整備することを説明し、次のように述べた。

「検察や大臣と会談し、15日から20日間の期間で受刑者らに面会の機会を与える。市民には、このため朝から集まることがないよう。必要な調査と取り調べは行われている。落ち着きましょう。受刑者の近親者らに少なくとも15日間の面会の機会を与える予定だ。15日の期間内でそれぞれの近親者と会うことになる。罪か何かがあった場合、それが隠蔽されることはない。トルコはもはや変わった。隠蔽はさせないしその機会を与えない。なぜ火事を食い止めることができなかったのか、なぜ諍いを起こしたのか、諍いの原因は何だったのか?5人はなぜ助かり、13人はなぜ死亡したのか?これらすべてについて取り調べと調査を行う。」

ギュヴェンチ知事は、火事への介入が遅かったのではないかというある記者の問いに、そのような問題は専門家の仕事であり、調査を経て出される結論が世論に共有されるだろうと述べた。

ジェラレッティン・ギュヴェンチ知事は、「事件発生直後、首相や大臣らにこの問題を伝え、すべての政府高官はここにやってきた。我々も民衆の痛みを共有しており、共有したものを率直に述べている」と話し、最終的に受刑者や犯罪者であれ13人を失い、その痛みを感じていることを強調した。

■「煙に巻かれて死亡」

ギュヴェンチ知事は質問に対し、同刑務所には現在57人の逮捕者と受刑者が収容されており、死亡した13人については、最初の調査結果によると、火事で発生した煙に巻かれて死亡したことが明らかにされたと述べた。

同時に、火事で死亡した13人の名前も以下の通り公表された。
「フアト・ユルドゥズ、スィナン・オザルプ、スプヒ・キョクサル、ユヌス・エシュキリ、メフメト・エミン・ゲルチェク、ヒュセイン・クスカンチ、メフメト・サトゥシュ、シュクリュ・ユルデズ、イブラヒム・ハリル・カヤ、ムスタファ・ケマル・クルチ、タネル・シムシェキ、イマーム・バクル・テク、メフメト・アルスランタイ。」

シャンルウルファEタイプ刑務所の監房で、受刑者らの間で起こった諍いによって発生した火事で、13人が死亡、5人が負傷した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:26733 )