13人死亡のあとで、クーラー設置―ウルファ刑務所
2012年06月18日付 Hurriyet 紙

シャンルウルファ刑務所で発生した火災で亡くなった13人の受刑者の遺体は、DNAテスト(の結果)がイスタンブルから戻ってきた後、身元確認が行われて遺族に引き渡された。遺体はガジアンテップ検死センターから引き取られシャンルウルファへ移送された。諍いの原因が囚人間で起きた扇風機に関する口論でがあったことから、トラックで刑務所に冷蔵庫とエアコンが持ち込まれた。

亡くなった囚人の近親者へ状況を説明したムスタファ・ペケル・ガジアンテップ共和国首席検事は、「政府はこの件に取り組んでいます。大臣の命令で、法医学の担当者は全員、(イスタンブルで)待ってた。朝まで作業し身元確認が行われました。私たちは(公言した)期間よりも早くこれ(身元確認)をおこなうと言いましたが、(早く)終わらせました。もっとも信頼性が高く、もっとも健全で論理的な方法であるDNA(検査)により、全員の身元が100%確認されました。あなた方に哀悼の意を表します。ここには、警察もいろいろやってくれました。約束は果たされました。(亡くなった)全員に哀悼の意を表します」と述べた。

機動隊部隊が周辺で広範な治安対策をとる一方、囚人の親族は自身に割り当てられたガジアンテップ広域市庁所有の遺体搬送用車両で遺体を受け取り、シャンルウルファへ向かった。


■刑務所にクーラーと冷蔵庫が来た

13人が、起きた火災で亡くなったシャンルウルファ刑務所で、未決拘留者や受刑者らの間で起きたといわれる諍いの原因が囚人間の扇風機に関する口論であったことから、一台の小型トラックで刑務所に冷蔵庫とクーラーが運び込まれた。午後、刑務所に来た一台のトラックの荷台にあった箱の中の冷蔵庫とクーラーが入り口から中に運び込まれた。冷蔵庫とクーラーを職員が中に運び込んだ後、小型トラックは刑務所から離れた。

■平和民主党(BDP)党員が訪問

BDPのメルスィン選出のエルトゥールル・キュルクチュ国会議員とBDPのシャンルウルファ選出のイブラヒム・ビニジ国会議員は、午後に訪問した刑務所で調査をおこなった。約1時間、(刑務所)内に滞在した後、刑務所を出た国会議員のうち、エルトゥールル・キュルクチュ議員は、事件が起きた囚人房には訪問できなかったが、火災で負傷した未決拘留者一人と会うことができたと話し、「私たちが面会した人も同様のことを記憶しているように繰り返した。(今も)恐怖の中にいるように振る舞った。刑務所の定員の3、4倍の囚人が収容されていることは、人道的な生活を不可能にしている」と述べた。 
BDPのイブラヒム・ビニジ議員も刑務所の状況を非難した。

■息子と面会しにきた父の現金が盗まれた

この事件の後、刑務所にいる息子を面会にしにきたイサ・エルジャンさんは、車に置いてあったという現金1,800トルコリラ(約79,800円)が盗まれたと話し、警察に訴えた。エルジャンさんは、刑務所にいる息子のメフメト・エルジャンさんと面会後、外へ出たが、生中継をしている車があったところに駐車した自動車のシートに置いていた現金が無くなったと話し、警察に届け捜査がはじめられた。

■遺体は埋葬された

刑務所で出火した火事で亡くなった13人の遺体は、身元を確認した後、遺族に引き渡された。ガジアンテップ検死センターから引き取った13体の未決拘留者と受刑者の遺体は、シャンルウルファへ運ばれた。遺体は1体がムッシュで、12体はシャンルウルファ市にて、葬儀ののち埋葬された。葬儀では、(亡くなった)未決勾留者と受刑者の近親者が涙を流しながら、刑務所の状況を厳しく非難する姿が見られた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:26750 )