シャンルウルファ刑務所で、2度目の火災
2012年06月19日付 Yeni Safak 紙


シャンルウルファ刑務所で2度目の火災が発生した。シャンルウルファ刑務所では、先日の火災で13人が死亡し、5人が負傷しているが、再び火事が発生し、多くの消防隊員、救急隊員、そして警察官が派遣された。

第一報によれば、火は刑務所の少年房から出たことが明らかになった。報せを受けて派遣された消防隊員たちは、中に入り、煙のあがっている場所に対して消火活動を行った。火事現場には多くの警察官と救急隊員も派遣された。

シャンルウルファのジェラレッティン・ギュヴェンチ知事と何人かの関係者も火事の報せを受けて現場に行った。

この間、刑務所の近辺に集まり、中に入りたいとする拘留者と受刑囚の近親者と警備を行っていた警官たちの間で時折緊迫した空気が漂った。

■受刑者へアナウンス

先日発生した火災で13人が死亡し、5人が負傷したシャンルウルファ刑務所において、消防隊員が再び起きた火事の消火活動を行っている際、治安部隊は、受刑者たちに、刑務所の房に戻るように、また、暴れないようにとのアナウンスを行った。

得られた情報によると、刑務所で再び発生した火事に対して、消防隊員が消火活動を行っている。

刑務所の近くに集まり、中に入りたいとする拘留者と受刑者の近親者達が、(警察の)注意を聞かなかったために、警官らはこのグループに対して催涙ガスと高圧水を使って介入した。

この間、刑務所内の治安担当者も、受刑者たちに対して房に戻り、暴れたりしないよう随時アナウンスを行い、注意を促していた。

一方、厳戒な警備態勢が敷かれた刑務所には、増援隊が派遣され、重機も投入された。

刑務所にはジェラレッティン・ギュヴェンチ知事、メフメト・リクオール警察署長、そして、エミン・ドゥルスン県軍警察(ジャンダルマ)指揮官が向かい、町にいた何人かの国会議員たちの姿も見られた。

■全てはコントロール下に

シャンルウルファのジェラレッティン・ギュヴェンチ知事は、Eタイプ閉鎖刑務所(シャンルウルファ刑務所)での2度目の火事に関して、「現在、全てはコントロール下にあり、状況を見守っている」と述べた。

ギュヴェンチ知事は、刑務所で調査に立ち会った後、外に出て会見を開いた。ギュヴェンチ知事は、拘留者と受刑者の近親者たちに対して、事態は悪くはなく、全ての事がコントロール下に置かれたと強調し、心配するような状況ではないと話した。

ギュヴェンチ知事は、治安部隊に必要な注意が行われたと述べ、いかなる介入も、ひどい扱いも、催涙ガスの使用も今後は行われないだろう、とした。ギュヴェンチ知事は、刑務所の前に集まった市民たちに対しては解散するよう注意し、以下のように続けた:

「我々に協力してください。(この機会に)逃走したいと考えている受刑者たちはいません。ただ、刑務所内の煙にさらされた受刑者のグループを外に出したのです。これが問題です。お願いします、解散しましょう。この国、この故郷は、我々全てのものです。現在のところ、受刑者たちの健康状態は良好です。少年房から火が出ました。火事のために刑務所の房が影響を受け、被害を受けた受刑者たちを、健康に配慮して庭に解放しました。十分に落ち着いてください、(刑務所から)離れてください。現在、全てはコントロール下に置かれ、事態を見守っています。」

ジェラレッティン・ギュヴェンチ知事は、質問に対して、刑務所の中で銃声や衝突はなかったと強調した。

ギュヴェンチ知事は、内部の状況は落ち着いており、火事はコントロール下に置かれたと話し、「何度も言いますが、(刑務所の)中には火はありません。衝突 もありません。我々は全てを追跡しています。なにもありません。全てはコントロール下にあります。お願です…。自分の家から遠く離れて暮らす人がいます。 外にいる人もいます。全てを把握しています。見てください、国会議員や弁護士会の会長を刑務所内に入れて、巡回しています」と話した。

ギュヴェンチ知事は、火事に関する質問に対して、死者はおらず、一部負傷者がいるとした。

旅団指揮官のヴェリ・タラクジュ准将、アルバイ・エミン・ドゥルスン軍警察指揮官、そしてメフメト・リクオール警察署長が刑務所で調査を行っている。

一方で、警察無線からは、刑務所の庭にいる受刑者たちが自らの意思に基づいて中に入ることを了承したというアナウンスがあった。

■一人が集中治療室に

シャンルウルファのジェラレッティン・ギュヴェンチ知事は、Eタイプ閉鎖刑務所で発生した2度目の火事に関して、「14人が病院に搬送され、うち1人が集中治療室にいる他は健康に問題はありません。状況を見守っています」と述べた。

ギュヴェンチ知事は、記者会見において、18時頃に、少年房から火がでたと述べた。

ギュヴェンチ知事は、「火事の原因、誰が(火事を)起こしたのか、事故なのか?といった点が捜査対象です」と述べ、これにより発生した火災においては、他の房も煙の影響を受けた事を明らかにした。ギュヴェンチ知事は、この間、一部の受刑者を外に連れ出さなければならなかったと述べ、以下のように続けた:

「60から70人程度の受刑者を刑務所の庭に連れ出しました。しかし、現在までに、私は全ての人々に知らせ、受刑者の近親者たちに明らかにしています。 受刑者たちは再び(刑務所の)中に連れて行きました。刑務所内では、全てがコントロール下にあります。受刑者たちの健康状態については心配に及びません。明日からは再び電話と面会の機会を作りましょう。」

ギュヴェンチ知事は、火事での死者あるいは負傷者はいないのか、との質問に、「14人が病院へ搬送され、1人が集中治療室にいますが、その他の人々の健康状態は大変良いです。状況を見守っています」と、答えた。

ギュヴェンチ知事は、また、負傷者たちは成人であることが分かったと述べた。

ジェラレッティン・ギュヴェンチ知事は、刑務所で「暴動がおきたのかどうかに関する」質問に、「これは暴動ではありません。60~70人の受刑者が、煙の影響を受け、房から外に連れ出される時、彼らが紐で結ばれており、庭の関係する場所に移送されることについてのアナウンスをあなた方も聞いたでしょう。それ以外には何もありません」と答えた。

■負傷者と煙の影響を受けたのは42人

シャンルウルファのジェラレッティン・ギュヴェンチ知事は、、Eタイプ閉鎖刑務所で今日発生した火事での負傷者と、煙の影響を受けた警察官、兵士、刑務官、拘留者と受刑者の数が42人になったことを明らかにした。

ギュヴェンチ知事は、出演したCNNチュルクの生放送番組で、刑務所で起きた事に関する質問に回答した。ギュヴェンチ知事は、刑務所では現在まで秩序が保たれ、受刑者たちを房に戻し始めているとし、「40人程の受刑者たちを、房のドアが燃えてしまったために、それらを修理して、中に連れて行くところです。全てはコントロール下にあります。落ち着いており、内部では何の健康問題もありません」と述べた。

ギュヴェンチ知事は、今日発生した火事で、何人が負傷したのかという問いに対して、火事の影響を受けた刑務所内の受刑者の数は14人である、彼らは病院に搬送されたと話した。

ギュヴェンチ知事は、これらの人々は煙の影響を受けたのだとし、「現在までのところ、42人の警官、兵士、守衛、受刑者、拘留者をはじめとして(煙の影響を受けた人々が)いる。生命が危険な74年生まれの男性受刑者がいる。医者の最初の説明によれば、集中治療室に置かれている理由は心臓ショックだと思われる、とのことだ」と話した。

■「100人ほどの受刑者と面会した」

ギュヴェンチ知事は、「刑務所では、全ての事がコントロール下に置かれたのかどうか」に関する質問に対して、刑務所の庭において、100人程の受刑者たちと一人一人面会し、ストレスは低下しており、問題を聞き、必要な措置と治療については可能なかぎり行う予定であると述べたことを明らかにした。

ギュヴェンチ知事は、何人かの国会議員と弁護士会長を刑務所内に入れ、拘留中のBDP議員イブラヒム・アイハンとも直接に面会したとし、「彼も、状況が落ち着いたことを理解し、『やるべきたった一つのことは静かにしていることであり、受刑者の近親者たちに、刑務所内では困難は何もないことを知らせなければならない』と述べた。私が言ったように、現在、全ては落ち着いており、コントロール下にあります。秩序が保証された状況です」と言った。

ギュヴェンチ知事は、火事に関する質問に対して、火事は司法罪に問われている受刑者たちに関する場所で起きたが、この火事の背景に何があったのか、なぜ発生したのか、原因が何であるかを調査と捜査によって明らかにする予定であると述べた。

■刑務所のキャパシティー

ギュヴェンチ知事は、刑務所のキャパシティーについて言及し、外房の、受刑者たちのいる場所で行われていた改修工事のためにキャパシティーの増加が問題となっていたが、7月5日までにそれも完了するだろうと明らかにした。

ギュヴェンチ知事は、問題の刑務所が1960年代からのものであり、設備も旧式であると述べ、「今の刑務所にかわって新しい刑務所をつくるために区画を決め、投資計画が採用されました。私はこれらについても正しく言わなければならないと思います。知らせなければならないのは、キャパシティーがオーバーしているということについてですが、私は、その数字はやや不確かであると思っています。例えば、水の問題について言及されていますが、現在刑務所内で、水の問題はありません」と話した。

ジェラレッティン・ギュヴェンチ知事は、拘留者と受刑者の近親者たちに面会を保証したことに触れ、刑務所での最初の火事以降、電話が増え、2日前から続いている面会を続ける予定であると述べた。

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:26753 )