ムーディーズ、トルコの国債格付けを「BA1」に引き上げ
2012年06月20日付 Zaman 紙

国際的な信用格付機関のムーディーズは、トルコの国債の格付けを「BA2」から「BA1」に引き上げた。見通しはポジティブとものとなった。

公的財政の収支の比率の現状が肯定的であるとされる一方で、トルコの格付けが引き上げは、公的財政の大幅な改善によることが明らかにされた。

今回の決定では、公的財政分野がトルコの貸借対照表において衝撃を吸収する規模を向上させていることが格上げの理由とされている。また、この分野での発展は、大幅な経常赤字の原因となりうる財政不均衡に対して採られた政策が効果的であったことが明かにされた。ムーディーズの発表では、上方修正の決定はトルコが将来に向けた財務的・経済的耐性増加への期待が影響したと明らかにされた。

またこの発表では、トルコの格付けが「投資適格級」への引き上げは、国際収支統計上で衝撃に一層耐性をもちうるかにかかっていると強調された。

ムーディーズは「格付けの引き上げの主な理由としてトルコが公的財政面で耐性を勝ち取った」と発表で述べた。「国際市場で問題があり、トルコの成長が鈍化したにもかかわらず、(政府が取り組む)国家債務負担を減らすための努力は、上記の問題から大きな影響を受けないと見られる」との見解を示した。

さらに、トルコの公的財政が2008年-2009年に短期的に悪化したが、改善のための諸要因があると説明した。

ムーディーズの発表では、トルコの公的支出の2009年以降の対国民総生産比が40.1%から37.4%に減少したが、国家の歳入は34.2%から36.1%と増えたことが明らかになった。

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( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:26779 )