カルフール以外にも出て行く外国マーケットチェーンはあるかもしれない
2012年06月24日付 Zaman 紙


カルフールがトルコから撤退するとの噂が続く中、KİMマーケート・グループ最高経営責任者のエロル・エルサン氏は、国内資本のマーケットチェーンは競争が何たるかを知っていると語った。エルサン氏は、「残念ながら外国人は利益を犠牲にすることはできないのです」と述べた。

トルコから撤退すると言われているフランスのカルフールの状況はまだ明らかになっていないが、KİMグループ経営最高責任者のエロル・エルサン氏は、興味深い主張を行った。エルサン氏は食料品小売業界において、外国資本マーケットはトップ5に位置しているにもかかわらず、望んでいた利益を手にすることができなかったとし、カルフール以外にも外国資本マーケットで撤退する企業があるかもしれないことを示唆した。エルサン氏は法人企業において先行投資の負担が重く、利益を出せなかったことを指摘し、国内資本マーケットチェーンはもはやこうしたことに手慣れており、国内マーケットチェーンは利益を犠牲にすることができるが、外国資本マーケットはこれができなかったために、維持が難しくなったと語った。「我々は残念ながら提携して、相乗効果をもたらすということはできません。そのため、今までは市場においてトップ5に国内グループは入ることができなかったのです。我々は素早く行動することを学びました」と言うエルサン氏は、KİMグループとしての目標はできるだけ早くトップ5に入ることだと発表した。今や自分たちこそがお手本とされる番が来たと述べ、外国資本チェーンも町中にマーケットを展開していると指摘するエルサン氏は、「私たちは平日、彼らは休日に仕事をしている。特に駐車場を持っていることは、彼らに有利に働くが、国内資本チェーンも手をこまねいているわけではない、やるべきことをやっている」と語った。

この業界で積極的に拡大し続けるKİMグループは、2011年に24%拡大すると発表していた。今年の数値をさらに引き上げ店舗展開に重点を置くグループは、20日以内にイスタンブル以外でコジャエリ、サカルヤ、テキルダーで新店舗を開くために奮闘している。「マルマラ地方を抑えたいと思う」と言うエルサン氏は、その後アナトリアに展開することにも言及した。12月までに合計73店舗に達することを望むグループは、2013年に狙いを定めている。
2012年中に25%拡大と30%増資をしたいと強調するエルサン氏は、年末までに400人の新しい雇用を追加すると説明した。グループは、新たに雇用する人数と合わせて社員数2500人となる。北イラクで開く予定の3店舗についても言及したエルサン氏は、最初の店舗を7月末にアルビルのショッピングセンター内に開店すると述べた。グループは別の店舗としてスレイマニエを考えている。初の海外進出となる店舗であることを強調するエルサン氏は、次のように続けた。「政府の支援により、海外展開する事業者が大きな仕事を成功させるだろうと信じています。ご存じの通り、サウジアラビアのマーケットではわずか4社のトルコ系企業の製品しか目にすることがありません。地理的に近くないにもかかわらず、サウジアラビアは野菜や果物をブラジルから買っています。我々の価格はブラジルからの品物の価格よりはるかに高いのです。しかしこれは政府の支援によって解決する問題なのです。中東地域で我々がつかんでいる「トルコびいき」を、政府の後押しでチャンスとすることができるのです。

「ビトリスの人から、祝福を受けたいので(恨まれたくないので)マーケットを開きませんでした」。もともとビトリス出身のエロル・エルサン氏は、兄弟と共にこの業界に食料品商店から入ったため、小規模商人を守る必要性を考えています。大きな都市である程度商売しているが、しかし小さな町で商売を維持するために努力をする商人を支援するため、ビトリスにはマーケットを作らないと述べたエルサン氏は、「ビトリスのバッカルから祝福をいただきたいと思っています。彼らの恨みを受けないように、ビトリスにマーケットは開きませんでした。その代わり学校、モスク、病院のような慈善的な事業においてビトリスの人々に利益があるようにと望んでいます」と述べた。

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( 翻訳者:倉田杏実 )
( 記事ID:26831 )