トルコ、国連に正式書簡
2012年06月25日付 Yeni Safak 紙


トルコ軍機がシリアにより撃墜されたことに関連し、国際連合トルコ政府代表部アパカン大使は、国連事務総長と国連安保理期間代表に書簡を送った。

国連トルコ政府代表部エルトゥールル・アパカン大使は、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長と国連安保理の議長国である中国の李保東国連大使へトルコ軍機がシリアにより撃墜されたことに関する書簡を送った。

アパカン大使は書簡で、「6月22日、武装していない単独で飛行していたRF-4型軍用機がシリアにより同国の海岸より13マイル(約21㎞)手前の国際空域(公海上空)にて撃墜されたことは、シリアが危機的状況にある中で地域の平和と安全に対する深刻な脅威となる」ことを指摘し、この深刻な事件に国連が注意喚起することを望んだという。 

アパカン大使は、撃墜された軍用機の全行程(位置情報)を記した書簡で、軍用機はシリアに対し、いかなる敵対的態度あるいは行動をとっておらず、トルコ機であることを明らかにして飛行していたことを強調した。
アパカン大使は、(攻撃)前に一度も警告がなされず撃墜された軍用機は致命的な攻撃を受けた後、シリア方面の海岸に向かって(航路)変更したと主張し、軍用機はラズキエ海岸より8マイル(約13㎞)手前の海に墜落したと述べた。

エルトゥールル・アパカン大使は書簡で「トルコ、シリアのレーダー及び無線記録はトルコ機が国際空域で撃墜されたことを証明している。第三者のレーダー記録も、この事実を証明するだろう。さらに、シリア当局間の無線連絡も明らかにシリア軍部隊が、事件時の状況及び航空機がトルコに帰属するという事実を十分に認識していたことを示している」と説明した。

捜索救助活動は即座に開始され、今も続いていると語るアパカン大使は、書簡で6月22日、シリア当局者と調整していたにも関わらず、救助活動に参加していたトルコのCASA型航空機に対し、シリア海岸から嫌がらせの銃撃があったことを強調した。

■書簡は以下のように記された

「トルコは現在、重点的に、捜索救助活動をおこなっている。すべての事実が明らかとなったら、この行動に対し取られるべき対策の内容が決定される。トルコは、国際法の基づく権利を有している。二人のトルコ人操縦士の損失を引き起こした国際空域におけるこの攻撃は、シリア当局者がトルコの国家安全保障に対しおこなった敵対的行動である。トルコはこの攻撃を厳しく非難する。」

アパカン大使は、同書簡が国連総会と国連安保理の文書として公開されることを要求した。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:26841 )