Cevdet Askinコラム:PKK、ザナに「最後通牒」
2012年06月30日付 Radikal 紙

カンディル(PKK)は昨日(6月29日)発表した声明で、今日(30日)エルドアン首相と会談するレイラ・ザナ議員に対し、名指しはせず暗に警告した。同組織は、「我々と敵対したくないならば会談に行くべきではない」とのメッセージを発した。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、昨日(29日)エルズルムでスピーチを行い、「東の親愛なる司令官アイユーブ朝のサラーフッディーンの子孫たちは、もはや駒であり下請けでしかないこの組織に、必要な答えを与えるべきである。クルドの同朋たちは、テロ組織の最近の攻撃とテロ組織の裏切りをもっとしっかりと見て、組織にもその手先にも、『もう十分だ』と示すべきだ」と述べた。
ドアン通信(DHA)の昨日の報道によると、ディヤルバクル選出無所属のレイラ・ザナ議員は、オルハン・ドアン元民主主義党(DEP)議員の墓前でスピーチを行い、次のように述べた。「我々の信念は常に平和にあるべきであり、これについて認識している必要がある。いかなる戦争も最後までは続かない。この地域に平和は必ずやって来る…何と言われようとも、何が起きようとも、我々の魂は統一と団結を支持している。我々の奉仕はすべて人々のためのものである。仲間も敵も知るべきである。この団結はこの地に必ず平和をもたらすということを、この地で必ず平和が芽吹くだろうということを。」

■PKK

クルディスタン社会連合(KCK)は昨日声明を発表し、クルド人たちが無駄な期待を抱かないよう望んだ。フラト通信の報道によると、声明では「クルドの人々の受け入れを決定した抗争の仲介役に慈悲を乞うことは、自分を慰めること、社会に無駄な期待を抱かせることにほかならない…これらがすべて最善を意図して行われたものだとしても、自分の戦略の強化のために使うであろうことは明白である。クルドの人々との敵対を望まないならば、この現実を慎重に考慮しなければならない」と述べられた。
PKKの軍事組織、クルド人民防衛軍(HPG)は、6月6日に拉致した兵士アリ・サバンジュを解放したと発表した。

■進展は何を示すのか

エルドアン首相の発言は、アンカラにおけるPKKに対する大衆の支持を低下させる努力に合致している。
KCKの声明のうちここで引用された部分は、暗に今日(30日)15時に首相官邸でエルドアン首相と会談するレイラ・ザナ議員に宛てられている。PKKは、レイラ・ザナ議員が、ヒュッリイェト紙に宛てたルポルタージュで、解決のためエルドアン首相を前面に押し出す宣言をしたことを受けて、6月15日に発表を行い、名指しはせずに「愛国者はファシズムの目標に希望を与える発表と態度から距離を置く必要がある」と警告した。昨日の声明は、組織の態度が、6月16日付けの北イラク日誌でも指摘されているように、硬化し始めたことを示している。
PKKは、同様に名指しせずに一般化して、ザナ議員は会談に行くべきではなく、さもなければ自分の基軸にある力と反することになると宣言した。
ザナ議員がドアン元議員の墓前で行ったスピーチは、態度を変えないこと、言い換えれば平和の接点を軸として、BDP、民主社会会議(DTK)、PKKとは異なる路線で進むことを感じさせる。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:26888 )