映画観客数断トツの「征服1453」、国産29映画に匹敵
2012年07月04日付 Radikal 紙

上半期、トルコの映画館でのチケット販売枚数は2364万8千枚であった。この数は去年の同時期と比べて3%の増加に相当する。この数字から、2012年は去年の約4230万人という動員数を超えると予想することができる。ただし、この約2300万という数字のうち650万は、たった一つの映画、 「征服1453(Fetih 1453)」によって獲得されたことを考慮すると、下半期に上映される映画の成績が重要となってくる。アントラクト(Antrakt)のデータによると、2011年12月30日から2012年6月28日の間に137本の映画が上映された。これらの映画のチケットが2360万枚売れ、 2億2100万トルコリラの収益を上げた。その半分の1億1千万トルコリラが国産の映画によるものであった。しかし2300万を超える観客のうち54%は国産の映画を好んでいるにもかかわらず、国産映画による収益は全体の49%であった。この違いは特に3Dのハリウッド作品のチケット価格が高いことが原因となっている。
数字はいつものように一見喜ばしいものに見えても、実際には思い違いを含んでいる。というのも1億1千万トルコリラの売り上げの半分は「征服1453」によるものだからである。つまり今期上映された30の国産映画のうち29本が残りの収益を分けたことになる。この収益のうち1800万トルコリラは「ベルリンの虎(Berlin Kaplanı)」、1400万トルコリラは「君は誰(Sen Kimsin)」によるものであった。
もう一つのネガティブな展開としては、昨年の同時期に上映された国産映画が44本であったのに対し、今年は30本に留まったことだ。つまり国産作品の数が減る一方で収益は伸びたが、チケットの売り上げは17万8千枚落ちた。トルコで、しっかりとした形で上映のデータがとられ始めた2005年以降、最高のチケット売り上げ枚数は、2011年の約4230万枚だった。2012年にこの数字を超えるためには「征服1453」と同等の出来の作品の出現が必須だ。
秋以降上映予定の映画は、「チャナッカレ1915」、「チャナッカレの子供たち」、「長いお話」、「ジャッカルたちとダンス」、「ダッべ:あるジンの事件」、「私の家は君だ」、「テメル2:モスクワの暗号」である。これらは売上高を伸ばす可能性がある。同様に、先週上映が始まり、初めて迎えた週末に25万9千人を動員した「アイスエイジ4」に加え、近日公開予定の「スパイダーマン」、「ダークナイト:ライジング」、「トータル・リコー ル」、「ボーン・レガシー」、「007スカイフォール」そして「ホビット」等、輸入映画の業績によっても新しい記録を生みだす可能性がある。

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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:26912 )