全国査察庁「サウスパールスの石油・ガス田でカタールはイランの13倍を採掘」
2012年06月25日付 Mardomsalari 紙

【経済部】イランは26の油田・ガス田を隣国と共有しており、〔国際的な〕法律により、この種の油田・ガス田では、双方が自らの活動能力に応じて、地下資源の開発を行うことができる。

 我が国が隣国と共有している最大の油田・ガス田は、サウスパールス石油・ガス田である。我が国はカタールに対して〔この油田・ガス田の開発で〕著しい遅れを取っており、〔昨日〕石油相が国会を訪れ、この件をめぐる全国査察庁の報告書について説明を行ったのも、こうした事情からだった。

 全国査察庁はその報告書の中で、サウスパールスでカタールがイランに対して13倍の採掘を行っていることを明らかにしている。計16億バレルの埋蔵量をもつサウスパールスの油層は、イランとカタールが共有している。この油田は1367年(1988/89年)に発見され、その10年後に、我が国に属している箇所での最初の採掘が行われた。

 サウスパールスをめぐるイラン企業間の対立は、当初より現在に至るまで明らかだった。実際、海外の請負企業を引きつけるための6年にわたる入札が失敗に終わると、この計画のフェーズ1の施行は〔‥‥〕1383年エスファンド月(2005年2/3月)に「イラン石油開発会社」に譲り渡され、計画によれば1385年アーザル月(2006年11/12月)から上記の開発計画が行われるはずだった。〔ところが〕24年前に発見されたサウスパールスの油層からの原油採掘は、石油会社の遅延、及び「パールス石油ガス会社」と「イラン・ペトロ」、そしてNICO(Naftiran Intertrade Co.)間の対立の末、いまだ〔日量〕3万5千バレルにも達していない。その一方、カタールは一日に45万バレルも採掘しているのである。

 この共通の石油・ガス田の採掘量における我が国の立ち遅れは、専門家であれ政府関係者であれ、皆が認めていることである。実際、我が国の歴代の石油相らは何度も、このことに言及しているのである。

〔‥‥〕

 昨日、ロスタム・ガーセミー石油相は国会の公開審議に出席し、〔‥‥〕イランが石油・ガス田の開発において隣国に著しい遅れをとっていることに言及し、以下のように続けた。「〔‥‥〕幸いに、政府はサウスパールスの各フェーズの開発支援に向けて、広範囲にわたる活動をすでに開始しており、われわれとしてもイラン暦1392年末(2014年3月)までに、サウスパールスのフェーズ8が生産の軌道に乗ることに期待している」。

 ガーセミー氏はまた、「サウスパールスの各フェーズが生産の軌道に乗れば、国の天然ガス産出量は約2.5憶立方メートル増加することになる。我々はイラン暦1393年末(2015年3月)までに、サウスパールス石油・ガス田の開発作業を終え、我が国のガス採掘量がカタールに匹敵するようになることに期待している」と語った。

 同相は、国が石油及びガスの生産力の増加に向けて努力していることについて言及し、「共有の油田・ガス田の開発によって、〔日量で〕原油650万バレル、天然ガス481億立方メートルの生産が国内で可能となるだろう」と述べた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8410111 )
( 記事ID:26921 )