墜落機のパイロット、悲しみのなか埋葬
2012年07月06日付 Radikal 紙

シリアが撃墜した飛行機で殉職した2名の将校は涙の中埋葬された。2人の父親は、遺体を運ぶ兵隊の道を遮り、棺に口づけした。

東地中海での偵察飛行中、6月22日にシリアにより撃墜されたトルコ軍機で殉職したパイロット、空軍大尉ギョクハン・エルタン操縦士と空軍少尉ハサン・ヒュセイン・アクソイ操縦士は昨日(5日)、最後の旅路へと送られた。 このページにも掲載されている葬儀の最も悲しい瞬間は、マラティアでの軍の葬儀であった。若い士官らの遺体が兵士たちによって運ばれる際、2名の殉職者の父親が棺を運ぶ兵士たちの前を阻んだ。そして父親たちは13日の間、希望を胸に待っていた息子たちの棺に「別れを告げた」のだが、それは見た者たちに悲しみを呼び起こさせるような姿だった。

マラティアにある第7本部ジェット基地司令本部で行われた最初の葬儀では、殉職したパイロットたち、エルタン操縦士とアクソイ操縦士の家族と共に、トルコ大国民議会(TBMM)のジェミル・チチェキ議長、レジェップ・タイイプ・エルドアン首相、参謀本部総長ネジデト・オゼル大将、共和人民党のケマル・クルチダルオール党首や多くの大臣と軍司令官らが参列した。

基地司令官パイロットのムスタファ・アヴジュ准将は葬儀の弔辞で、「東地中海の国際水域で、武器を携帯せずに行った任務飛行の際、呪うべき攻撃の結果殉職した我々の仲間、非常に尊い2名の英雄的なパイロットを永久に見送るために集まりました」と述べた。宗務庁のハサン・ユルマズ副長官も弔辞を述べて殉職者のために祈った。
葬儀後、殉職した空軍大尉ギョクハン・エルタン操縦士の遺体は救急車でマラティア中央カブリスタン・モスクに運ばれた。金曜礼拝後の葬儀の祈りには国のトップと共に約5,000人の市民が参列した。エルドアン首相がモスクを出て葬儀の祈りが捧げられる場に歩いて向かう際、ある市民グループが「アサドの首を取れ」というスローガンを叫んだ。遺体はその後運ばれたマラティア駐屯地墓地で埋葬された。

■「顔を見せて」と要求

飛行機でイスタンブルに運ばれた空軍少尉ハサン・ヒュセイン・アクソイ操縦士の遺体は、アタキョイ第5モスクで行われた午後の礼拝での追悼の祈りの後、エディルネカプ墓地で埋葬された。アクソイさんが遺体安置所に置かれていたとき、遺族は「遺体がヒュセインであることを確かめたい」と言い棺を開け、殉職者の顔を見せることを要求した。軍関係者との話し合い後、父親のオスマン・アクソイさんだけに遺体を見る許可を与えられた。父親のアクソイさんは、第1部隊のヤルチン・アタマン司令官と共に遺体安置所に向かい、遺体が息子であることを確認した。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:26941 )