ナグディー司令官「価格吊り上げの主な原因はイランの経済システムへの敵の浸透」
2012年07月01日付 Mardomsalari 紙

 「抑圧者の動員(バスィージ)機構」長官は、「〔中東〕地域の国々の反対勢力に対して抑圧諸国が提供している武器は、間もなくエルサレム解放のためにシオニズムに対して向けられることになるだろう」と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)によれば、モハンマドレザー・ナグディー司令官はコルデスターン州の「善良者の輪」〔※〕の監督やコーチ、リーダーらの集会に出席し、「世界のなかでもイスラーム的イランが日進月歩の進歩を遂げている様子を、今日われわれは目の当たりにしている。国内のすべての都市と農村で、建設が進行中だ」と述べた。

※訳注:バスィージ内のボーイスカウトのような組織と考えられるが、詳細は不明。

 ナグディー司令官はイスラーム体制に対する敵の陰謀について指摘した上で、次のように付け加えた。「敵はイスラーム的イランの抵抗によって、きついしっぺ返しを食らっている。敵は今や、あらゆる装置・装備を使って、あらゆる権謀術数・陰謀を世界中で展開しているが、それは恐らく、自らの敗北を少しでも取り返すためなのである」。

同司令官は世界の抑圧諸国の敗北について触れた上で、「イスラーム世界が抑圧諸国に対してしっぺ返しを与え、世界を食い物にする国際的シオニズムやアメリカの忌み嫌われし姿を歴史から永遠に葬り去る時が近づいているのだ」と指摘した。

 同司令官はまた、コルデスターン州の数百人もの殉教した「悔い改めた者〔※〕」たちの存在は敵にとって一つの教訓であると指摘し、「〔中東〕地域に存在する一部の反対勢力・テロ組織に対して抑圧諸国から供与された武器はどれも、間もなく高貴なるエルサレム解放のために、掠奪的シオニズムに対して向けられることになるだろう。そしてイスラエルという偽りの体制にも終止符が打たれることになるだろう」と言明した。

※訳注:外国の援助を得て、当初イスラーム共和国体制に反旗を翻したものの、その後悔い改めて、イスラーム共和国に忠誠を誓った元クルド民族主義者などを指すものと思われる。

 ナグディー司令官は西洋における混乱や、次から次へと起こる危機について、「欧米は自国内で発生する数々の人民蜂起によって、身動きの取れない状態に陥っている。かの国々では、恵まれぬ人々の99%が〔不正義に対して〕すでに目覚めているのである」と語った。

 同司令官は、イスラーム的イランの基本財産として信仰心を挙げ、次のように指摘した。「数年にわたる軍事攻撃や化学兵器による攻撃、経済制裁を経て、抑圧諸国は最近になってついに、我々の成功の理由は《信仰》にあることを理解するようになった。だからこそ彼らは、我々から信仰を奪い取るために、《ソフトな戦争》を開始したのである」。

 バスィージ機構長官はその上で、「敵は我が国民の信仰心に対抗するために、あらゆる手段を駆使している。麻薬、堕落、放縦の蔓延は、ソフトな戦争における〔敵の〕忌まわしき陰謀の一つなのである」と述べた。

 同司令官は「経済ジハード」に対する敵の謀略について指摘した上で、「今日、敵は我が国の経済システムへの浸透を図り、価格の吊り上げやインフレ、市場の動揺や繰り返される商品価格の乱高下によってイラン国民を屈服させることに、主な力を集中させている」と述べ、さらに「敵が経済分野での企てに容赦のない姿勢を示しているのは、イスラーム体制が〔世界の諸国民にとっての〕お手本となることを阻止する一方で、経済的な問題によって人々の信仰心を弱めるためなのだ」と語った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(インフレ率、一部の基本物資で最大146%:中央銀行が発表)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:26963 )