ロバート・キャリームで強姦魔と麻薬密売人が処刑:死刑囚のうち1名は前科11犯
2012年06月30日付 Jam-e Jam 紙
6/30付ヴァタネ・エムルーズ紙10面に掲載されていたもの
6/30付ヴァタネ・エムルーズ紙10面に掲載されていたもの

 麻薬密売の容疑と、婦女暴行及び窃盗の容疑で、それぞれ別個にロバート・キャリームで逮捕され、死刑を宣告されていた死刑囚2名が、木曜日の朝、同市のダーヴーディーイェ広場にて絞首刑に処せられた。

 ジャーメ・ジャム紙によると、ティール月8日(6月28日)木曜日の朝5時、テヘラン州の西部ロバート・キャリームの市民は、2名の死刑囚に対する刑の執行を待っていた。2名のうち1人は麻薬密売の罪で、もう1人は婦女暴行及び窃盗の罪で、死刑が宣告されていた。

 時計の針が静かに動くにつれて、人々は刑の執行場所であるロバート・キャリーム第11中央警察向かいのダーヴーディーイェ広場に三々五々、遠方・近隣から集まり、群衆の数は時々刻々と増えていった。刑執行の時間が近づくと、係官らは〔厳重な〕警備のもと、死刑囚を1人ずつ警察署の建物から外に連れ出し、1メートルの間隔をあけて置かれていた緑とオレンジの2つのクレーンの方へ連れて行った。

 人々がざわめく中、不意に数人の女性たちから叫び声が上がった。彼女たちは死刑囚の家族の人たちで、死刑囚らを見て泣き叫び、2人の助命を司法当局に懇願した。死刑囚らも家族の方をちらっと見て、後悔の表情を浮かべながら、刑の執行場所に集まっていた家族と群衆に向けて、判別困難な言葉を呟いた。

 その数分後、刑執行の責任者の1人が、死刑囚への判決文を次のように読み上げた。

1人目の死刑囚は革命裁判所での裁判で、2トン12キログラムのアヘンを運搬ならびに所持した罪で終身刑を、また1トン100キログラムのアヘンを提供・流通せしめた罪で公開処刑を宣告された。判決は〔最高裁判所によって〕支持された。

2人目の死刑囚はアリーレザーという男で、ロバート・キャリーム、及びシャフリヤールにおける婦女暴行の容疑で逮捕され、テヘラン州刑事裁判所第75法廷での裁判で、公開処刑と禁錮22年が宣告された。この容疑者への判決も最高裁判所で支持され、司法長官の許可を受けて、執行日がティール月8日〔6月28日〕に決定された。

 判決文の読み上げが終わると、死刑囚らの首にロープがかけられ、午前5時30分、群衆のざわめきの中、クレーンのレバーが上がり、体がぶら下げられて、死刑囚らは絶命した。刑の執行現場にいた医師らは、受刑者らの死亡を確認した上で、検死官に遺体の搬送を指示した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8408019 )
( 記事ID:26970 )