参謀本部発表、微妙に変化―「撃墜された」から「シリアが撃墜したといっている」
2012年07月12日付 Hurriyet 紙


参謀司令本部は昨日発表を行い、墜落したトルコ軍機の部品からは「ガソリン性のいかなる発火剤や爆発物の形跡」も発見されなかったと述べた。

その一方で、参謀司令本部は初めて(「撃墜された」という表現にかわり)「シリア当局により、シリア軍が撃墜したとされている」という一文を使用した。


参謀司令本部のインターネットサイトでの発表では、地中海で墜落したトルコ軍機の海面から引き揚げられた部品からは、ガソリン性の発火剤や発火促進物質、また爆発物の形跡、火薬の類はどれも発見されなかったと発表された。トルコ国軍は昨日の発表で初めて「シリア当局のより、シリア軍が撃墜したとされている」という一文を用いた。

■4回の発表で「撃墜された」という表現を使用

トルコ国軍は、軍機墜落後に行った6月28日、7月1日、4日、5日付の4回の発表で、「国際空域においてシリア軍によって撃墜された軍機およびパイロットらの捜索・救出作戦」というタイトルを用いた。これらの発表の冒頭文には、「2012年6月22日、東地中海の国際空域において、シリア軍によって撃墜された空軍司令本部所属のRF-4機との交信が途絶えた後、開始された捜索・救出作戦」という表現が用いられた。

しかし昨日行われた発表では、「国際空域でシリア軍によって撃墜された機体の残骸の捜索・救出作戦」というタイトルが使用されたものの、発表の冒頭文には「2012年6月22日、東地中海の国際空域において、任務飛行中レーダーおよび無線交信が途絶え、その後のシリア当局により、シリア軍が撃墜したと発表されている空軍司令本部所属のRF-4機に関する情報は今日まで正しく透明性をもって公表されてきた。今後も同様の形で報道が継続される。当問題に関する最新の展開は次のとおりである」という表現が注目を集めている。発表ではその後、以下のことが述べられた:

■爆発物の形跡はない

捜索・救出作戦の間、海面から引き揚げられた部品は軍警察犯罪捜査局によって調査されている。作成された報告書によれば、部品の表面から、ガソリン性の発火剤や発火促進物質、有機・無機爆発物の形跡、火薬の類が使用された証拠は発見されていない。

■海底にあった残骸は調査中

このほか、発見された部品および現在海底に残る部品のカメラ画像による技術的調査は空軍司令本部によって続いている。他方、機体の残骸の捜索・救出作戦は、海軍司令本部および沿岸警備司令部所属の4隻の軍艦によって続けられている。この調査範囲では、特定の追加水域でTCGチェシュメ・ハイドログラフ艇によって海底調査活動が行われている。

■海底捜査船ノートリス号の故障

海底捜査船ノートリス号はカメラシステムの故障によって捜索地域から撤退した。これを受けて、海底で発見され現在も残る機体部品の引き揚げのため、新たな方法を検討しているところである。

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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:26992 )