プーチン・エルドアン首脳会談、終了
2012年07月18日付 Yeni Safak 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談した。2人のリーダーは会談の後共同発表を行っ た。プーチン首相とエルドアン首相はシリア問題について話し合った内容を説明するとき、エルドアン首相は「撃墜された軍機に関し文書は共有していない、情 報を共有しただけだ」と語った。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の会談が終了した。クレムリン宮殿で行われた会談は約2時間半続いた。

会談にはアフメト・ダヴトオール外相、タネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源相、公正発展党(AKP)オメル・チェリキ副党首、AKPアンカラ選出議員ヤルチュン・アクドアン氏も参加した。

プーチン大統領とエルドアン首相は会談後に共同記者会見を開いた。

プーチン首相による説明では、「原子力エネルギー分野でのインフラ構築を行っている。さらに新たな分野における協力関係も生まれている。この中では特に鉄鋼生産分野が挙げられる。トルコは我が国民が休暇場所として好んで利用している場所だ。会談ではシリアにおける状況についても取り上げた。敬愛なるエルド アン首相に招待を受け入れてくれたことに感謝の意を示したい」と述べた。

■有意義な会談であった

エルドアン首相はというと、プーチン大統領との会談は有意義なものであったと述べた。エルドアン首相は、「今日は非常に有意義な会談を実現した。軍、政治、経済、文化と多くの分野においてロシアとの関係はさらに良好となっている。

地域において両国は相互に支え合っている。2ヶ国の貿易量は320億ドルを超えている。1.000億ドルの目標へと向かっている。特に観光分野では非常に重要な関係がある。約350万人の観光客の受け入れがとても重要となる。

相互関係においての最も重要な前進はエネルギー分野にある。ご存知の通り、トルコはエネルギーを天然ガス発電所で生産している。この点に関しては、天然ガスを最も提供しているのはロシアだ。非常に困難な時期にロシアの気遣いは我々の仕事を容易にしてくれた。

同様に衛星システムにおいてロシアと共同で活動を行っている。来年の末にはギョクトゥルク衛星を打ち上げる予定だ。防衛産業での共同活動も開始した。これら全分野での共同ステップを継続していくことを望んでいる」と語った。

有意義な会談を行った。軍、政治、文化と多くの分野でロシアとの関係は日に日に発展している。両国は地域において相互に協力し合っている。1.000億ドルの目標へと向かって政治的意思の方向性を明らかにした。敬愛なる大統領が仰った様に観光分野では重要な発展がある。

トルコ軍機が撃墜された後、敬愛なる大統領は私に様々な情報を伝えてくれた。私も彼に多くの情報を与えた。しかし文書の共有は行われなかった。共有した文書 はなかったが、情報という点においては最初に事件が起きた時に私は大統領と電話で話した。この電話ではプーチン大統領が私に伝えて下さった情報があ り、私も彼に文書に依拠した詳細な情報を伝えた。我々の間の情報共有とはこのようなものである」と述べた。

■シリア分裂には反対

エルドアン首相は、ロシア新聞の「アサド政権が崩壊した場合、同国は無秩序状態になるのでは」との問いに次のように答えた。「シリアと地域の安定に関し て、我々は同意見である。シリアの分裂には反対だ。しかしご存知の通り、シリアには1万8.000人に上る死者が出ている。自国の国民を非情にも殺してしまうような体制がある。4万人が難民となり、我が国にいる。15万人の難民がヨルダンにいる。2万人の難民がレバノンにいる。そしてこのような情勢を前にして我々は評価を下している。国民の意思が何を望んでいようとも、その通りになる必要があると考えている。バッシャール・アサド後を決めるのはシリア以外の国が下すべきではない。シリア国民が下すべきだ。この点に関しては国連安全保障委員会が非常に重要な任務を請け負っている。ジュネーヴで行われた会 議は重要なロードマップだ。このロードマップに沿って踏み出される一歩により結果が得られると信じている。しかしプロセスが長引くことにより、アサド現大統領の父親が実行したような虐殺という結果を生み出す。我々が望むのは、トルコとして虐殺が終結することだ。平和がシリアを支配すべきだ。国民の意思によりシリアが安定しますよ うに…。」

プーチン大統領は同じ問いに対し、「私は次のことを付け加えたい。シリアはジュネーヴ平和会談での決定を肯定的に見ており、これは危機の解決のための重要な一歩である」と答えた。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:27057 )