ジャリーリー「敵が懸念しているのはイスラームの目覚めであって、核兵器ではない」
2012年07月10日付 Mardomsalari 紙

 最高指導者代理で国家安全保障最高評議会書記のジャリーリー氏は昨日の午後、チュニジア制憲議会のアン・ナフダ会派の会頭を務めるムハンマド・ソブヒー・アル・アティーク氏と会談した。

 サイード・ジャリーリー博士はこの会談のなかで、ザイヌルアービディーン・ビン・アリーによる独裁・従属体制に対するチュニジア・ムスリム国民による闘争を称賛し、チュニジア革命の勝利が中東・北アフリカ地域におけるイスラームの目覚めの端緒となったとの認識を示した上で、「抑圧主義者たちの存在にもかかわらず実現したこの目覚めは、地域の全てのムスリム諸国民の希望となった」と加えた。

 同氏は、西洋はイスラームの目覚めの重大性を知悉していたがために、全力を尽くしてイスラームの目覚めの実現を防ごうとしていると指摘し、「敵が懸念しているのはイスラームの目覚めであって、核兵器ではない」と続けた。

 同氏はさらに、「若い世代の人たちの政治思想の語彙のなかに、《抑圧世界》や《被抑圧世界》といった新たな表現が普及しつつあることも、今回の偉大なる勝利がもたらした成果の一つであると言えるだろう」と強調した。

 同氏はまた、様々な国におけるイスラームの目覚めの様々な側面について強調した上で、「幸運にも今や、『イスラームこそイスラーム共同体を救う唯一の政治的解決方法だ』とするイスラーム思想家たちの理論が、現実のものとなったのである」と述べた。

 国家安全保障最高評議会における最高指導者代理である同氏は、「輝かしきイスラーム思想という大いなる支えを享受することで、イスラーム教徒たちはパレスチナ/エルサレムの解放をはじめとする高邁なる目的すべてを遂げることができるだろう」と述べ、続けて「22日間戦争〔※2008年12月のイスラエルによるガザ侵攻を契機とするイスラエルとハマースの間の戦争〕におけるパレスチナ人の抵抗と宗教思想とが結び付いたことこそ、〔ハマースに〕エルサレム占領体制〔=イスラエル〕に対する勝利をもたらしたのである」と加えた。

 ジャリーリー氏はイスラーム教徒たちの間で一体性と団結の精神を醸成させることが必要であるとの見方を示した上で、「イスラーム世界のもつさまざまな能力が寄せ集まれば、抑圧世界の陰謀に対してイスラーム教徒たちを強化し、勝利を収めることができるだろう」と加えた。

 ジャリーリー書記はさらに、イスラームの目覚めはイスラーム世界における人民力の活用の重要性を指摘したイマーム・ホメイニー閣下の深慮の正しさを証明するものであったと指摘した上で、「アメリカやシオニズム体制の陰謀に対抗するための抵抗思想こそ、イスラーム諸国の政治・宗教指導者たちの第一の優先課題とならねばならない」と言明した。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(アフマディーネジャード大統領「5+1諸国の多くはイラン国民の敵」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8409013 )
( 記事ID:27075 )