メルスィン・アククユ原子力発電所、これが予定図
2012年07月23日付 Milliyet紙


メルスィンに建設予定のアククユ原子力発電所(NGS)プロジェクトの予定図が初めて公開された。

トルコ最大級のプロジェクトであるアククユ原子力発電所計画では、構造設計及びプロジェクト詳細全てについて、実物模型がつくられ、さらに3D化された。

これによると、建設地はメルシン県ギュルナル郡ビュユケジェリ町の海沿いで、広さはサッカーコート2面分となる。

発電所には、原子炉4基が並列する形で建設される。1基当たりの発電量は1,200メガワットで、耐震性は震度9となる。発電所で用いる冷却水は海から直接取水し、使用後は海へ返す。つまり、冷却塔は不要となる。

■まるで研究所

建屋は、研究所を思わせる外観で、声も廃棄物も漏れることはない。発電所稼働後、中で働く者たちは特殊なユニフォームを着ることはない。白いエプロンと線量計を装着し、動き回るのだ。

密閉構造の発電所から放射能が発電所外へ漏れることはない。冷却用の海水も完全に洗浄され、海へ戻される。

アククユ原子力発電所・電力開発会社のアレクサンデル・スペルフィンCEOは、アナトリア通信に対し、3Dアニメーションは実際のイメージと極めて近いと述べた。

同CEOによると、発電所に並列する原子炉4基の屋根部分は半円形で、これこそが本プロジェクトの特長の一つとなる。同CEOはトルコ建築の特長をいかした原子炉である、と語った。

■水は海から取水し、海へ返す

同CEOは、発電所用の敷地は最小限とし、自然との調和を図ったと述べる。冷却用水は直接海から取水し、海へ返すとのことだ。

スペルフィンCEOは次のように述べた。「もちろん海へ戻す際の水の温度は取水時より数度上昇するが(冷却用水なので)、遠く離れた海底深くに戻すため、基本的に海水温度の上昇にはつながることはない。また、海洋生物に対する影響もない。海へ戻す水は、かなり離れた沖合かつ海底深くに戻されるため、どのような悪影響も招くことはない。海水はそのままの海水として戻される」。
‐プロジェクトコスト低減の可能性-スペルフィン氏は、プロジェクト初期費用を200億ドルと見積もったものの、コスト削減のため新たな実践策や方法が開発されていると述べた。

同CEOは、「我々はプロジェクトについてより詳細に亘り検討したところ、プラントや資材のいくつかをトルコメーカーより調達すれば、コスト削減につながる可能性があることが分かった。更に、輸送等コストの低減、最適化が可能かもしれない。建設プロセス、技術プロセスが正しくなされれば、コスト削減につながる」と話した。

スペルフィンCEOは、プロジェクト進捗はスケジュール通りであると述べ、環境影響評価プロセスを継続しており、2013年に建設準備作業を始める予定であると語る。

■第2、第3の原発へゴーサイン

「トルコで第2、第3の原子力発電所建設を計画しているが、参入の意思は?」との質問に対し、「トルコ政府がロシアにも協力を仰ぐなら、喜んで参入したい」と同CEOは回答した。

スペルフィンCEOは、「トルコ政府は、私の知る限り様々な国と話し合いを行っている。第2の原子力発電所については、日本・カナダ・中国と話を進めていると認識している。トルコ政府がロシアとも話し合いをする意思があれば、是非とも参加したい」と述べた。

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(翻訳者:山根卓朗)
(記事ID:27108)