シリアでの政情不安、ハタイの経済に影響
2012年07月29日付 Radikal 紙


シリア情勢はハタイの経済に最も大きな影響を及ぼした。HASİAD(ハタイ実業者協会)のギュライ・ギュル会長は多くの企業が倒産寸前の状況に陥っていると述べ、「ハタイがこのような危機に陥るのは初めてのことだ」と語った。

HASİADのギュライ・ギュル会長はシリアで起こっている内戦の地域経済への影響についてコメントし、ハタイはこの問題によって歴史上最大の危機に陥っていると語った。

ギュル会長はシリアの内戦と2国間の危機の影響を受けたハタイの大企業が倒産寸前の状態に陥っていると述べ、次のように語った:

「ハタイがこのような危機に陥るのは初めてのことだ。実業家や輸送業者、輸出入業者、旅行会社と農業セクターは非常に深刻な影響を受けている。商工業者や商人、ビジネスマンたちは経済面で影響を受けており、市民は不安を抱えている。現状によりビジネスマンたちや企業は商談や投資、仕入れを目的にハタイには来ない。ローンでTIR(国際道路輸送のトラック)を買った者や融資により会社を拡大させた企業は悲惨な状況にある。銀行に借金をしている企業は倒産寸前だ。残念ながら非常に近い将来、ハタイで活動する大企業は完全に倒産を宣言することとなるだろう。

国はこれを見て、これに応じた緊急の対策をとらなければならない。深刻な被害を受けた商工業者や商人は支援されるべきであり、税金や借金の猶予や国の銀行から低金利の長期の貸し付けがなされるべきである。」

ギュル会長は中東でのトルコの市場も無くなるレベルに達していると強調し、「コストが上がって競争力を保てず、縮小して無くなり始めているトルコに替わってドイツや中国の市場がどんどん拡大している。また、中東諸国はトルコに対する信頼を失っている。中東に開かれた最も重要な扉は、ジルヴェギョズ国境ゲートである。このゲートが機能しない限り、解決もあり得ない」と語った。

■観光業の解決策を探している

ギュライ・ギュル会長はハタイの観光業を活性化させるため、様々な策を講じていることも明かし、次のように語った。:

「この枠内で最近はレバノンに出張を行った。我々はレバノンで非常に重要なビジネス上の交渉を行った。もちろんこれは1日2日で出来ることではない。このような話し合いの継続が必要だ。まずはこちら側のビジネスマンたちの展望が開かれなければならない。我々はこの件で報告書を用意し、トルコの各省に提出した。また、ハタイの観光業を活性化させるため、レバノンとの相互の飛行機の路線の開設を望んでいる。これに関しては一連の取り組みがある。飛行機の便だけでなく、絶対にフェリーの便の開設のための努力も望んでいる。我々はこれら全てがわずかであれ、ハタイの観光業を活性化させると考えている。この困難な時期に自分たち の社会に利益をもたらすことは実にとても難しい。しかし全ての可能性を試し、少なくとも社会的な意味において我々の町に貢献しようと努めている。」

<後略>

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:27194 )