エジプト:社会問題への政府の取り組み
2012年07月29日付 Al-Ahram 紙


■ヤースィル・アリー博士:祖国清掃キャンペーンでゴミと廃棄物を取り除き堕落を防ぐ

【2012年07月29日:イブラーヒーム・アル=バヒー】

大統領府の臨時代理公式報道官であるヤースィル・アリー博士は「現行の祖国清掃キャンペーンは『清潔な祖国はエジプトの愛の叙事詩』というスローガンのもと一昨日(27日)はじめられた。また清潔な祖国にいたるまでこのキャンペーンは長期にわたって継続されるだろう。」強調した。

彼は「このキャンペーンはゴミや廃棄物の撤去のみに関するものではなく、清潔に関するより広い概念を含み、後進性と堕落に対抗するだろう」と述べた。

また「ムルスィー大統領は行政機関、地方、関係省庁、知事、市民社会組織、愛国勢力、諸政党、報道機関などのこのキャンペーンへの協力者すべてに感謝した。」と加えた。

同氏は「このキャンペーンは短期的な解決策で、我々は長期的な解決策を策定するのに努めるつもりだ。近隣からのゴミ収集し埋立地やリサイクル工場へ輸送し、そこで現在軍事用工場で生産されている原料を生産する予定だ。これにより、清潔さと経済的利益という2目標が達成される。すなわち、廃棄物が経済的利益に還元されるのである。」と指摘した。

彼は「大統領はラマダーン月中にいくつかの地域や県で見られたひどい交通渋滞と交通問題についても検討した。大統領は、こうした交通渋滞に早急な解決策を見つけるため迅速に行動するよう行政機関に指示を出した。」と加えた。

さらに報道官は「大統領は、ラマダーン月中の電力問題と負担の増加は、消費が通常の約30%増加した結果であり、近日中に2つの新しい発電所を稼働させることによって停電をくりかえさないよう対応中だ。」と加えた。

ヤースィル・アリー氏は「大統領は増加する国民の需要に応えるため、この2つの発電所に関する作業が早急に終わるよう求めた。同様に大統領は国民にも電力消費を抑え、発電所への負担を軽減することを求めた。」と指摘した。

また大統領側近団編成の期日について質問への返答で、ヤースィル・アリー氏は「数日のうちに、副大統領・補佐官・大統領顧問などを含む組織に関する発表があるだろうと述べた。大統領側近団の発表は、木曜日の組閣完了の発表と同じ日にされると予測される。大統領側近団編成についての協議は継続中である。」と述べた。

またアリー氏は「大統領の側近団に割り振られた役割は、大統領のプログラムと関連している。そして顧問の選択は大統領のプログラムに含まれている全体的な課題や問題、この非常に意欲的なプログラムに含まれる基本的で切迫した需要に関連している。それらの中には、政治的側面と、法的概念による全体的な公正や社会的公正に関連するその他の部分がある。またこの公正についての問題が、大統領側近団の候補者の数と名前を決定づけるだろう。」と述べた。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:柏田千秋 )
( 記事ID:27197 )