コカコーラ社No.2はトルコ人
2012年07月30日付 Milliyet 紙


コカコーラ社の新経営構想が明らかとなった。これによれば、2013年1月1日付で同社のグローバル経営権はコカコーラインターナショナル社、コカコーラアメリカ社とボトリング投資グループ社(BIG)の3社に分割される。2008年からこれまで93か国が対象となるユーラシアとアフリカグループの社長職を務めたアフメト・ボゼル氏が、コカコーラ社のアメリカ大陸以外のすべての国を対象に国際的活動を行うコカコーラインターナショナル社の社長となる。

新経営構想によれば、コカコーラ社のグローバル経営権は3社に分割される。コカコーラインターナショナル社、コカコーラアメリカ社とボトリング投資グループ社(BIG)である。アメリカ大陸以外でのすべての国際的活動を進めるコカコーラインターナショナル社の社長にアフメト・ボゼル氏、コカコーラアメリカ社の社長にスティーブ・キャヒレーン氏、BIG社の社長にはイリアル・フィナン氏が任命された。

現在、北アメリカで活動しているコカコーラリフレッシュメント社長兼CEOであるスティーブ・キャヒレーン氏は、北アメリカとラテンアメリカを担当するコカコーラアメリカ社の社長に任命された。イリアル・フィナン氏は、コカコーラ社の北アメリカ以外でボトリング事業を担当するボトリング投資グループ社(BIG)の社長職を続ける。

■ムフタル・ケント氏「2020年ヴィジョンに向けての最善の体制」

会見で、コカコーラ社CEOで取締役会長のムフタル・ケント氏は、同社の2020年ヴィジョンに向けての最善の体制はこの形であると信じていると語った。「新しく任命された3人の経営者はこれまで様々な成果を多くの分野で示してきた。アフメト・ボゼル氏は、力強い国際的な(ビジネス)経験によって様々な地域でビジネスを拡大しており、多くの成果を導いたリーダである。スティーブ・キャヒレーン氏は、北アメリカでの事業経営において大変重要な役割を演じた。また、イリアル・フィナン氏はBIG社の設立においてリーダシップを発揮し、コカコーラ社の4つの大陸でのボトル事業の成功に重要な職務を果たしてくれた」と述べ、ケント氏は以下のように続けた。
「強固な基盤に構築された我々の事業は絶好の転換期にあります。今、次の新しい一歩を踏み出す時が到来しました。グローバルな事業を同じ大きさの二つの地理的領域に分離させ、国際的ボトリング事業もBIGの傘下に集めて重点的な市場へ焦点を合わせました。これらの地域における事業戦略の指揮について、さらに柔軟にすることを目指しています。」と話した。

■アフメト・ボゼル氏、22年間コカコーラ社で働く

アフメト・ボゼル氏は、1990年にコカコーラ社アトランタ本部で財務責任者として働き始めた。1992年にトルコ地域財務責任者に任命され、1994年にコカコーラボトラーズ事業財務部長に昇格した。1998年にトルココカコーラボトリンググループ常務に登用された。2002-2003年の間、まずユーラシア地域、その後、ユーラシアおよび中東地域のトップを務めた。2003-2008年には、アフメト・ボゼル氏の担当地域には、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ地域に加え、インドと南西アジアの地域が追わった。ボゼル氏は、2008年以降、93か国を統括するコカコーラユーラシア・アフリカグループの社長を務めている。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:27215 )