「中絶」論争から、中絶海外ツアー発売
2012年07月31日付 Radikal 紙


中絶法に署名がなされ、議論がなされていること、そして告発されるのではという恐怖心が、ここでチャンスを狙おうと思う人々を行動に駆り立てた。バラジュダ観光という旅行会社が15日前に海外への「中絶ツアー」を開始した。

クリミア半島への「中絶手術付き」3泊4日のツアーの値段は299ユーロ、ボスニアは600ドル、イギリスへは1200ポンドである。中絶手術付きであると聞き興味を持った16人がツアーを申し込んだ。旅行会社の総支配人ジェム・ポラトオール氏の中絶ツアー広告における説明文も衝撃的だ。「いつのまにか、この国では、いろいろなことが禁止され、無くなり、よくないとされ、難しくなっている。しかしすぐに抜け道が見つかる。私達、観光事業者もこれらの禁止を最大限に利用するのです」。

バラジュダ観光が15日前から開始した「中絶手術付き」ツアーは、クリミア半島、キプロス、ボスニアそしてイギリスでのものが企画されている。国内と国外の様々な場所で医療ツアーを企画してきたと述べるバラジュダ観光の総支配人ジェム・ポラトオール氏は、中絶論争が波紋を呼んでいるので中絶ツアーを始めたことを明らかにした。ポラトオール氏は「今までキプロス行きのツアーを8人、クリミア半島行きを5人、ボスニア行きを3人が申し込みをした」と述べた。

■申し込んだのは35歳以下

ツアーに申し込んだ女性の年齢層について述べたポラトオール氏は以下のように語った。「今日までにツアー申し込みをした人は35歳以下です。トルコの様々な地域から電話を受け付けていますが、今日までにあった申し込みは皆イスタンブルからです。イズミットから一人だけツアーを申し込みました。告発されるのでは、あるいは近親者にわかってしまうのではという恐怖心から、こうしたツアーに申し込んでいるのです」
国外の病院は中絶手術のために、誰か一人の医師からの健康診断書を必要とすると語るポラトオール氏だが、その診断書は病院の承認がないものでも結構だとも述べた。ポラトオール氏はキプロスで1つのクリニック、1つの病院、クリミアで3つ、イギリスとボスニアでも1つの病院と契約を結んでいるとした。

■禁止は我々にとってチャンスとなる

国内と国外の様々な場所で医療ツアーを企画してきたと言うジェム・ポラトオール氏は、禁止は新しいチャンスをもたらすと説明した。中絶ツ手術アーの広告で、「30年先を行くツアーです。時々、自分自身をチャンス屋だとか、やみ屋であるように感じますが、このようなことを仕向けているのは私ではありません」と述べるポラトール氏ではあるが、その広告でさらに注目を引く文章は次の通り。「いつのまにか、この国では、いろいろなことが禁止され、無くなり、よくないとされ、難しくなっている。しかしすぐに抜け道が見つかる。私達、観光事業者もこれらの禁止を最大限に利用するのです」。

■まず観光ツアー、そして中絶

ツアーは最初の日に観光ツアー、二日目に中絶手術と休養、3日目と4日目は自由行動、帰路というように計画されている。

■最も安いのはクリミア半島

国別のツアー料金は以下である。クリミア半島299ユーロ、ボスニア600ドル、イギリス、1200ポンド、キプロス1200~1500トルコリラ(約53,000円~66,000円)

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:27229 )