政府の約束、いまだ実現されず:大統領、基本物資の備蓄を指示(1)
2012年07月28日付 Mardomsalari 紙

【経済部】政府はこれまで繰り返し、食料品市場や「タンパク質」市場〔=肉類や乳製品など〕の沈静化を約束してきたにもかかわらず、都市部に住む住民が安価な鶏肉・乳製品を確保することはもはや不可能な状況となっている。

 市民が日常的に消費するこれらの商品を提供する店舗等から寄せられた数々の報告によれば、市場はいまだ正常化していないばかりか、それらを買い求める人々の群れは、これまで以上の規模となっているという。ここ数日間、鶏肉に関する話題は熱気を増しており、政府直営センターでは〔価格が低く抑えられた〕政府提供の鶏肉を買い求めようと長蛇の列が発生、それが原因で、〔列に並んでいる〕人々のイライラが募り、結果として彼らの間で口論が起きるような事態になっている。

 政府が提供する鶏肉を手に入れようと行列に並ぶ人たち(彼らは多くの場合、年齢を重ねた人たちだ)によると、早朝から夏の暑さの中これらのセンターを訪ね、正午12時頃なってやっと鶏肉を買うことができたという。それにもかかわらず、政府の責任者たちは依然として、鶏肉の供給状況および価格は改善していると報告している。

 もちろん〔昨今の物価高については〕、政府提供の物資を確保しようと一部の人々が行っていることについても、指摘しておかねばならないだろう。専門家らによれば、必要以上に一部の物資を買い求めることで、物価高を煽り、その他の人々から彼らの当然の権利を奪っているような人が、一部にいるという。なお、国内の鶏肉の小売価格は現在7500~8000トマーン〔※公定レートで約480円~510円〕に達しており、鶏肉価格を抑えるための努力は実を結んでいない。

 最近、物価高について説明するため国会に出席した鉱工業商業相は、鶏肉価格は近い将来、5000トマーン〔約320円〕以下に下落するだろうと強調したが、しかし養鶏業者によると、そのようなことはありえないという。

 一方で数日前には、鉱工業商業省査察監督庁の次官は、来週中にもテヘラン州では鶏肉価格が下落に転じるだろうと表明、テヘラン州の鶏肉の自由市場価格は5500トマーン〔約350円〕にまでなっていると述べている。セイエド・アリーレザー・ムーサヴィーマジド氏はまた、先週にかけて行われた査察で、違反行為を犯した2000以上の事業所が取り締まりを受けたと指摘した上で、「査察報告で指摘を受けた各案件には、行政処分が下された」と述べた。

つづく


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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:27239 )