エルドアン首相の「オリンピックの聖火はアンタリアから」発言にギリシャ反発
2012年08月05日付 Hurriyet紙


スアト・クルチ青少年スポーツ相が、エルドアン首相の発言として語った「オリンピック聖火は、発祥の地であるアンタリアのオリンポス山、チュラル地域で燃え続けている」という言葉がギリシャで反発を買った。ギリシャの関係者およびメディアは、「聖火はギリシャのものだ。エルドアンは歴史を学ぶべきだ」と語っている。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、国際オリンピック委員会(IOC)ジャック・ロゲ会長との会談で、「オリンピック聖火は、発祥の地であるアンタリアのオリンポス山、チュラル地域で燃え続けている」と述べたと、スアト・クルチ青少年スポーツ相が語った。アテネではこれが大きな反発の原因となっている。ロンドンオリンピック参加中のギリシャ選手団の、イシドロス・キュベロス団長は、「歴史は、おとぎ話ではなく実際のできごとや証拠に基づくものです。エルドアン首相とクルチ青少年スポーツ相を、オリンピア(モーラ半島の歴史的都市)で開催される、オリンピックの歴史に関する会議にご招待しましょう」と話した。

キュベロス団長の話は、ギリシャメディアにおいて、「エルドアンはオリンピアへ来い、おまえにタダでオリンピックの歴史を教えてやる」という見出しで報道された。「メガ」放送は、ドーラ・バコヤンニ前ギリシャ外相の妻であるキュベロス団長が、「エルドアン首相は歴史を学ぶべき」と話したとも報道。各紙はそれぞれ次のような見出しを一面に掲載した:

プラスィニ紙(スポーツ紙)「エルドアン、何を飲んでもこっちにはくれない?」
アデスメフトス・タイポス紙「おもしろくて泣けるトルコの妄想」
ディモクラティア紙「気が狂ったエルドアン」

■聖火の発祥は古代ギリシャ

ギリシャ神話の英雄の一人であるプロメテウスは、知識と創造の象徴である火を神々から盗んだとされている。そのため、時代を経て競われるようになったオリンピックの競技中、火を灯し続けるという慣習が定着した。近代オリンピックで競技中聖火を灯し続ける習慣は1928年アムステルダムで始まったもので、ギリシャ神話とまったく関係の無い、聖火を手から手に渡す慣習の由来は、「ナチス五輪」とも言われる1936年のベルリンオリンピックに端を発する。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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(翻訳者:原田星来)
(記事ID:27261)