エルドアン夫人ら、ムスリム虐殺問題のなかミャンマー訪問
2012年08月08日付 Hurriyet 紙

ミャンマー・アラカン州における仏教徒のムスリムへの弾圧行為について、ミャンマーを訪問したトルコ首相の妻エミネ・エルドアン夫人は、 「仏教徒の教えがお手本とされる時代に、信仰の指導に携わる方(仏教徒指導者)が行った虐殺行為です。もし同じ立場のムスリムが仏教徒の方を虐殺していたら、世界はどんな反応を示していたでしょう?」と述べた。

タイイプ・エルドアン首相の妻エミネ・エルドアン夫人は、ミャンマー・アラカン州における仏教徒のムスリムへの弾圧行為について遺憾に思うと語った。エミネ夫人は昨日、アフメト・ダヴトオール外相と娘のシュメイイェさんとともに、アラカン州のムスリムの悲劇の地を訪れるためミャンマーへ向かった。エルドア ン夫人は、訪問前エセンボア空港で以下のように述べた:

■仏教がお手本となるとき

「現地をよく見てくるつもりです。彼ら(ムスリム)の為に何ができるか最善を尽くつもりです。ソマリアのように、本当に必要とされている支援をしたいのです。ムスリムの人々が彼らの家や祖国から強制的に追い出されるなんてまかり通らないことです。我々も仏教徒の教えをお手本とする時代、信仰を指導する立場の方が、このようなことをするのは誠に遺憾です。全世界もこのことを考えなければなりません。もしムスリムの同じ立場の人が仏教徒を虐殺していたら、世界はどういう反応を示していたでしょうか?しかし今までそのことについて何も聞いておりません。あなた方は耳にしましたか?これはとても興味深いことです。これに注目すべきです。宗教対立を周辺に撒き散らすことを望んでいるのか、わかりませんが。しかし確かにとてもひどい弾圧です。宗教の名の下このような行為が行われていることはとても残 念なことです。全世界が目をこの問題に向ける必要があります。」

■歴史的な訪問

ダヴトオール外相は、今回のトルコのミャンマー訪問は、トルコ・ミャンマー間にとり最初の上級レベルの訪問になると語り、次のように続けた:「今までミャンマーは、 国連以外に国際的援助機関及び他国の支援誘致に積極的ではありませんでした。最初の訪問団としてアラカン州を訪問し、ムスリムと仏教徒両者が居住するキャンプを訪れる予定です。その際に援助物資を届ける予定です。今後の援助に関しても話し合うつもりです。この訪問は多くの点で歴史的な訪問となるでしょう。トルコからミャンマーに訪問する初めての外相となること、そしてその動向を注視している無辜のアラカン州の民が経験した悲劇の解決に携われることに名誉に感じます。

■ミャンマーで700名の戦死者

第一次世界大戦時、さまざま戦線からミャンマーに連れてこられ、ミャンマーで戦死したトルコ人の戦没地が大使により確認されました。そこへも訪問予定です。トルコ人の戦死者の方々にふさわしい慰霊碑を建てようとしています。まず700名の戦死者の場所が確認されました。戦死者たちは、イギリスに捕虜としてミャンマーに連れてこられ命を落としたのです。」

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:27304 )