村人救助に走る―今度は軍のミニバス、ウルデレで転落事故10人死亡
2012年08月21日付 Milliyet 紙


シュルナク県ウルデレ郡で兵士らを乗せたミニバスが事故を起こした。同事故で兵士9名と村落自衛団員1名が殉職した。村人らは負傷兵を病院へ運んだ。平和民主党(BDP)議員らを迎えようと待っていた村人らは、軍用車が崖に転落するのを見ると、子供・大人構わず救助に走り、負傷兵らの病院への搬送に尽力した。

シュルナク県ウルデレ郡ギュルヤズ村で、BDP議員らがイラク国境の空爆作戦で亡くなった34名の親族を見舞うに当たり、警備体制を敷くため同村へ向かっていた兵士らを乗せたミニバスが崖から転落し、兵士9名と村落自衛団員であるミニバス運転手を含めた10名が殉職した。同事故で兵士4名と子供1名が負傷した。

▦兵士らは村での警備に向かっていた

シュルナク県ウルデレ郡のイラク国境で2011年12月28日夜に実施された空爆作戦で死亡した34名の親族を、ギュルヤズ村で今日2012年8月21日にBDPのギュルタン・クシャナク副党首、マルディン県選出で無所属のアフメト・トゥルク議員を含む国会議員らが見舞うにあたり、同村での警備の任務を兵士たちは与えられた。ギュルヤズ村に配属された兵士たちを乗せ、また同時に村落自衛団員のメフディ・トスン氏が運転する73M0117ナンバーの公用ミニバスは、同村まで200mに迫った所でカーブを曲がりきれず、約75mの崖へ転落した。

▦村人らが救助した

午前10時30分に発生した同事故で、事故現場にまずギュルヤズ村の村人らが辿り着き、自力で負傷した兵士らをミニバス内から引き出そうとした。そこにいたのはBDP議員らを待っていた人々で、その大半が亡くなった34名の親族から成る人々であったが、すぐさま負傷兵をミニバスから引出し病院へ搬送しようと尽力していた様子は非常にドラマチックな光景だった。

一生懸命、誠心誠意を尽くして奔走する村人たちは「これぞトルコだ」と呼べるものだった。

生きるか死ぬかの状況が繰り広げられた崖の事故現場から救い出された負傷兵らは、村人及び事故現場へ駆けつけた兵士らにより500メートル先のギュルヤズ村診療所へと搬送された。ここで応急処置を受けた兵士らは、ヘリコプターでシュルナク軍病院及びシュルナク国立病院へ搬送された。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:27413 )