エジプト:シナイ半島開発計画
2012年08月22日付 Al-Ahram 紙


■シナイ半島開発のための重大な決定と生活状況改善のための諸プロジェクト

2012年8月22日『アル=アハラーム』

【カイロ、アマーニー・マージド、アル=アリーシュ、アフマド・サリーム、ハスナー・アッ=シャリーフ】

 シナイ半島と国境諸県の代表諸部族のシャイフらと行った重要な通信の中で、ムハンマド・ムルスィー大統領は、シナイ半島開発のための重大で実際的な諸決定があることを強調した。
大統領は、「シナイ半島は重要な土地で、国家の多大なる関心を惹きつけている。安全保障と安定はシナイ半島に取り戻されるであろう。」と述べた。さらににシャイフでありシナイ半島中央部族評議会代表であるアブドゥッラー・ジハーマ氏との電話通信の中では、「来る段階におけるシナイ半島開発のための10億ポンドに関してチェックを行ってきた。この金額は、多くの開発・公益事業を実施し、新たな労働の機会を青年に与え、シナイ半島の国民の生活水準を上げるためである。」と付言した。
同氏は、シナイ半島の国民は長い間搾取されて来たが、搾取の時代を償う時はやってきた、と言及した。

 ジハーマ氏は、同通信がシナイ半島の国民の土地所有を取り上げたことを強調した。そして、共和国大統領が「シナイ半島開発局局長であるシャウキー・ルシュワーン将軍との現在進行中の協議があり、それは、シナイ半島における土地所有の調整に関する決定を近々下すためのものである。」と強調した。

 大統領の公式スポークスマンであるヤースィル・アリー博士は、大統領は部族代表者に敬意を表することを切望していたことから、約10人のシャイフとの接触が行われることになった。」
と強調した。

部族連合コーディネーターであるラーシド・アッ=サブア氏は、「その通信のなかで、ムルスィー大統領がシナイ半島の諸状況について部族のシャイフたちに再保証を行った。大統領は彼らに対して、警察部隊がシナイ半島で行っていることは、彼ら(シャイフ)に対して影響は与えないとした。部族民らはエジプトの一部であり、誰一人として彼らの国家に対する忠誠を疑うことはできない。」と述べた。

 サブア氏は、シナイ半島安全化の方法に関する合意、シナイ半島周辺の安全化に全ての部族が参加する可能性、またシナイ半島開発の方法協議のために、部族のシャイフ間で会議を開催する準備を始めることに注意を向けた。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:27420 )