Oral  Çalışlarコラム:BDPベシュタシュの「PKKは、武力放棄を」発言
2012年08月22日付 Milliyet 紙

メラル・ダヌシュ・ベシュタシュ平和民主党(BDP)副党首:「我が党としてはPKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)の武装放棄と政治的行動を望んでいます。」

バイラム休暇中にガズィアンテプで多くの死傷者を出した襲撃は、社会全体から非難の目で迎えられた。この非難が、PKKに「我々は民間人を襲いません。襲撃にも一切関与していません」と言わせたのだろうか?

前例は皆さんも御存じであろうが、以前PKKが非常に反感を買う行動を起こした後に、今回と同様の説明をしたことがあった。時折「地方の末端組織がやった」と弁明することもあった。

ガズィアンテプは、国境近くの県だ。多くのシリア難民(や ‘自由シリア軍’)
が国境近くに集まる。シリアからみれば、ガズィアンテプはとても「メッセージを伝えやすい」地点の一つなのかもしれない。シリアを要因とするここの所の暴力の急増や(反政府)行動におけるPKKの役割についてエルアドン首相が言及していたことをここに触れておこう。

■平和民主党(BDP)側

弁護士でもあるメラル・ダヌシュ・ベシュタシュ平和民主党(BDP)副党首に、(ウルデレ郡)ロボスキからの帰途、電話でインタビューを行った。まず ベシュタシュ副党首は、ウルデレの村民がいかに崖から転落したバスに乗っていた兵士たちの救助にあたったのかを説明した。そして今回のガズィアンテプで起きた野蛮な殺りく行為に関しては、「嫌悪感から身も裂ける思いです。このような暴挙が、このような殺りく行為をおこなっていいはずはありません。当局が 一刻も早く犯人を逮捕し、法廷で裁かなくてはなりません」と述べた。

私の「誰が犯人でしょう?」という質問に対しては、副党首は「検討もつきません。しかし、このような暴力行動に誰が得をするのでしょうか、それをよく考えてください。今回の暴挙で、クルド人もトルコ人も心を痛めています。平和ムードを壊しました。現在泥沼化している暴力ムードに一体誰が喜んでいるのでしょうか?」と答えた。

「それはPKKではありませんか?」と質問すると、ベシュタシュ副党首は「確かなことは何も言えませんが、不測の事態に十分備えましょう、とは言えま す。どんな勢力が関与している可能性があるのか、また『誰がこのようなことをしたがる可能性があるか?』という問いを糸口に(犯人に)たどり着くこともできます。例えばコントラゲリラのような...」と語った。

ベシュタシュBDP副党首の暗示に対し、「PKKは以前、今回のような説明をしたことがありましたが、結局事件に関与していました」と口を挟むと、「今回は別のケースに直面しているのです」と副党首は推論を続けた。

■シェムディンリ郡でのBDPとPKKの遭遇

ベシュタシュBDP副党首は、PKK兵士とBDP議員らのシェムディンリ郡の道路で起きた遭遇問題について次のように答えた:

「我が党に対して、危険で扇動的な言葉が使われています。BDPはこのように排除されようとしています。口を開けば罵詈雑言を吐くような状況が助長されています。あそこであった光景は市民の子供(PKK兵士)たちと抱き合ったということです。葬儀を見た者、葬儀に行った者は、子どもたち(PKK兵士)を実際に目にすると、今回のような反発をするのです。我が党としては、PKKが武装放棄し、政治的行動をすることを望みます。今回の遭遇問題でみられた痛烈で攻撃的な言葉は、平和をもたらすでしょうか?まるでボタンが押されたように、皆さんが我が党を標的にしたようです。このような言葉の使用が続きませんように...。」

■怒りではなく知性を

危険な形で根を張る憎悪の種は、社会を人間らしい価値観から遠ざける。長い間、両者がそれぞれの「死者」に涙を流す切り離された状況のことだ。両者が自分たちのドグマに徐々により密接に結びつけられていっている、と考えられる。

毎日衝突のニュースを聞く。例えば昨日のニュース:「テロリスト6名が死亡。兵士二名が殉職。」トルコの多くの人が2名の殉職者のため涙を流す一方で、「6名のテロリスト」の葬儀は「その場」では排除される。しかし、BDP議員はその葬儀に参列する。

大きな問題に解決策を見出したいなら、「共同で、冷静で、自由な思考」を持って行動しなければならない。「論理的な提携」が必要だ。

痛みや喪失が異常な規模に達した状況では、社会における「相互の相違」を認め、冷静でいることは簡単ではない。ここ何ヶ月か、国の側で高まる手厳しく非 妥協な‘シャーヒン内相’の言葉や、PKKの暴力行為、崩れた内政のバランスや行き詰まりを続ける外交といった状況下にある。

暴力、怒り、貪欲または反発でなく、分析、常識、忍耐、決意が必要だ。怒りの思考ではなく、平和や未来の思考でもって行動しよう…。

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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:27422 )