エジプト:シナイ半島での軍事作戦関連動向
2012年08月24日付 al-Hayat 紙

■アッ=スィースィー国防相、バラク国防相にエジプトが「和平合意」を遵守すると確認

2012年8月24日 金曜日 『アル=ハヤート』

【カイロ:本紙】

エジプト国防相のアブドゥルファッターフ・アッ=スィースィー大将は、イスラエルのエフード・バラク国防相と電話会談を行った。この電話会談は、アッ=スィースィー国防相がエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領と会合を持つ前に行われたものである。アッ=スィースィー国防相とムルスィー大統領は、シナイでの(エジプト)軍駐留に対するユダヤ国家の「懸念」について協議した。上記の動きは、治安高官が軍と警察が合同で実行する「イーグル」作戦には目的を達成するための時間が必要であると認めた中での動きである。エジプト政権に課された任務はイスラエル政府との連携だ。

高官情報筋は本紙に対し、アッ=スィースィー国防相がバラク国防相との電話会談の中でエジプトが「和平合意」を遵守することを確認し、シナイでの出来事の性質に関してバラク国防相に安心を与えたと述べた。同情報筋は、(電話会談により)両国政府の間でシナイの武装勢力を対象とする軍事作戦についての相互理解がなされたと強調した。

エジプトのムルスィー大統領は一昨日(22日)の晩、共和国大統領府府でアッ=スィースィー国防相と一対一で会談し、国家の治安状況およびシナイでの軍事強化、特に戦車、重機、大型装備導入に対するイスラエルの懸念をめぐって議論した。大統領府のヤースィル・アリー報道官は、ムルスィー大統領とアッ=スィースィー国防相の会談は、シナイの治安と支配権を取り戻すための治安作戦を大統領が検証するための枠組みで行われたと表明し、エジプト軍に関連するいくつかの案件が議論されたと述べた。

現場では、昨日(23日)エジプト軍がテロリストの病巣を浄化するためシナイでの「イーグル」作戦を続行した。高官情報筋は本紙に対し、現在行われているのはテロリストの病巣となっている場所の偵察作戦の実施であり、軍が地上で行わねばならないのは、シナイのベドウィンの協力を通じて、テロリスト分子が潜んでいると思われる住居の家宅捜索を行うことであると述べた。また、シナイの高位治安当局筋は、武装要員との対決作戦とシナイの治安機関が求められていることについて、「テロリスト分子を根絶するための長い時間を必要としている。衝突の段階は、情報収集段階完了後になるだろう。情報収集は、担当機関が容疑者の数や所在地を、容疑者達が一カ所に長期間留まらないことを考慮しつつ行っている。容疑者達は、自分たちが標的とされ、手配されていることを事前に知っているからである。」と述べた。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:27439 )