最高指導者「米やシオニズムの動きは、いかなるものであれ偽りのものである」
2012年08月21日付 Jam-e Jam 紙


今年はより多くのムスリム諸国民が、特に目覚めしイスラーム諸国において、パレスチナ擁護のために広場に足を運んだ。神の思し召しがあれば、この流れはこれからも続いていくだろう。

パレスチナ問題が忘却され、脇へ追いやられるようなことがあってはならない。なぜならイスラーム世界の問題の多くは、偽りのシオニスト体制の存在によるものだからである。

地震の被害を受けた同胞たちに対する重く大きな責任を首尾よく果たすべく、努力を続ける必要がある。

イスラーム共同体は、イスラームへの奉仕、〔イスラーム教徒の〕団結・同胞愛の維持・強化、そしてアメリカを筆頭とする大国の意志への不服従に、自らの努力を傾注すべきである。


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 最高指導者事務局広報サイトが伝えたところにによると、革命最高指導者は〔ラマダーン月が終わったことを祝う〕フェトル祭での説教において、近年のイスラーム世界の変革は、類まれな驚嘆すべきものだと指摘した上で、「イスラーム世界の今後の道筋を決定づけるであろうこの変革は、神の偉大なる恩恵によって、これからも同じ調子で継続していくだろう」と付け加えた。

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 革命最高指導者は、「世界エルサレムの日」〔※1979年の革命以来、イランではラマダーン月最後の金曜日は「世界エルサレムの日」と命名され、イラン各地でパレスチナ解放を訴える官製デモが行われる〕の行進でイラン国民が見せた、時と場所をわきまえた輝かしき運動を称賛した上で、「この偉大なる運動は、疑いなく、イスラーム世界に大きな影響を与えるだろう」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、「世界エルサレムの日」にムスリム諸国民がイラン国民との協調と共鳴の度合いを一層高めたことについて触れ、「今年はより多くのムスリム諸国民が、特に目覚めしイスラーム諸国において、パレスチナ擁護のために広場に足を運んだ。神の思し召しがあれば、この流れはこれからも続いていくだろう」と付け加えた。

 同師は、「世界エルサレムの日」の行進は、イスラーム共同体の脈に新鮮な血をもたらすものだとし、「イスラームの敵たちが常にパレスチナ問題の忘却化を目論んでいることを踏まえるならば、世界パレスチナの日の行進は極めて深い意味を帯びるようになっているのである」と語った。

 同師はまた、「イスラーム共同体の敵は、複雑な策略によって、この〔「アラブの春」と呼ばれる〕変革を失敗に終わらせようと全力で介入を試みているが、しかしムスリム諸国民は敵の陰謀を打ち砕くだろう」と強調した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、様々な出来事を深く理解し、変革に関する誤った分析を避けることが必要だと強調した上で、「アメリカやシオニズム、暴虐的な体制の首領たちが何らかの動きに出るときはつねに、その動きとその方向性は誤ったもの、偽りのものであり、そのことは論を待たない。この事実に注意するならば、分析で過ちを犯すことは防がれるだろう」と指摘した。

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( 翻訳者:8409148 )
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