48才で年金生活は、ありか?
2012年08月31日付 Zaman 紙

何年もの間議論されている定年退職の年齢に関して、先週の月曜日に行われた閣議で、話し合いがなされた。

ファルク・チェリキ労働社会保障大臣が報告を行った際、予算の「黒い穴」とされている社会保障予算不足はなぜ改善されないのかという問題が議題となった。 チェリキ大臣は、社会保障システムが、見直されたにも関わらず問題が改善されない理由として定年退職年齢が早すぎることを挙げた。大臣はトルコでは未だに女性 は48歳、男性は49歳で定年退職とされていることに注目し、こういった理由でシステム自体が予算不足を招く原因となっていると語った。大臣は、退職年齢の引き上げによって予算不足を大いに解消できると見ている。

チェリキ労働社会保障大臣は、月曜日に行われた閣議において「この国では未だに49歳での定年退職が続いている。もし60歳を定年としていたならば、この予算に関する数字において、プラス・マイナスの割合は違っただろう」と述べた。チェリキ大臣のこの発言に対し、「49歳で定年退職なんかあるか。ヨーロッパでは65歳である。また、アフリカ諸国でさえこの年齢での定年退職はない」と反応を示している大臣もいた。

同大臣は、若い定年退職者は年金を受けつつ仕事をしていることを明らかにし、これが失業、職不足を招く要因となっていると述べた。経済政策と関わる閣僚らも、定年の引き上げによってプラスとマイナスのバランスがもう少し改善されるということに注目し、チェリキ大臣の早期定年退職の見直しを妥当としている人が目立った。定年を53歳にした場合の赤字改善を検討した。

トルコでは、1千22万7千人もの定年退職者がいる。また、定年は女性で48歳、男性で49歳とされているためこの数字はどんどん増えていっている。ヨー ロッパ諸国において4人の勤労者が1人の定年退職者を支えることになっている一方で、トルコではこの割合は1.95人につき1人となっている。この最大の原因の一つは若いうちに定年退職をし、第二の人生で保険なし仕事をしているためでる。1千万人の定年退職者のうち約2百万人が(定年後)第二の仕事をしていることが明らかになった。

ただ、このような人々のうち約25万人は社会保障支援保険金を支払い正当なかたちで働いている。若い定年退職者のほとんどは、健康保険と退職手当を受けているため保険の申請をしないのである。このような理由で、雇い主が好むような労働戦力となっているのである。この構図から、若年定年退職は、政府の出費の要因となるだけでなく、未申請労働者となる大きな要因となっていることが分かる。社会保障機構(SGK)の調査でも、3万6千人の定年退職者が未登録で働いていると確認され、こうした人物たちは登録されることになった。

チェリキ大臣は、閣議で行った報告で若い定年退職者が生み出している構図を考究する一方で、解決策を議論した。退職年齢が若さが大きな負担を経済に強いている点について考究した。さらに同大臣は、閣議メンバーにこの問題に関する詳細な情報を与えた。それによると、社会保障機構の収入では2012年上半期、2011年の同時期に比べて、10.14%の増加が見受けられた。保険料収入は16.84%増加した。支出は本年上半期は前年同時期に比べ、15.65%増加した。月当たりの年金支出が16%増加する一方で、人数も5.16%増加している。

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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:27493 )